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「重喜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

重喜の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
も、骨身を惜しまずいろいろな機密を探って耳に入れた。 阿波二十五万石の蜂須賀|重喜、まだ若くはあるが英邁な気質、うちに勤王の思想を包み、家士の研学隆武にも怠り....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ぐら柱にもたれて、さっきから、四方を俯瞰している人がある。 太守である。阿波守重喜だ。 かれは、そこからかすかにみえる、出来島の一端を見つめた。河にのぞんだ....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
っているばかり、元気のいい鑿の音は、そこで火を出しているひびきである。 阿波守重喜も、その後、めっきり快方に向っていた。 ひと頃、家臣たちが眉をひそめた、病....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
不明となり、蜂須賀家の申しひらきが幾分か立って、あやうく断絶の憂き目をまぬがれ、重喜の永蟄居だけで、一大名の瓦解を見ずに落着したのは、まったくその時、侏儒のふと....
小説のタネ」より 著者:吉川英治
りの湯屋敷は、誰のお下屋敷か?』 と訊いてみた。すると主が、阿波の藩主蜂須賀|重喜の屋敷だというんです。ところが、『それは奇異だ』と江漢がいぶかった。当時、巷....