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重圏
「重圏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
重圏の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「我に叛く」より 著者:宮本百合子
を返した。文句は肉筆で書かれているのみならず、「是非とも」の四字には、特に朱で二
重圏点さえ打ってある。 ゆき子は暫く考えた。 「ただ、留守です、ぎりでいいかし....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
条を厳守している正直者に相違ない。
ところで右の二箇条は、現在の精神病学界で二
重圏点付きの重大疑問となっている『ねぼけ状態』を引き起す規約である。むろん普通の....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
きな立看板に集まった。その表面には墨黒々と左のような文句が記されて、赤インキで二
重圏点が附けてある。 見物一同は暫くの間鳴りを鎮めてこの立看....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
いたばかりだが、既に一週間も以前から、今日の祝日の次第、献立|書が、処々、紅の二
重圏点つきの比羅になって、辻々、塀、大寺の門、橋の欄干に顕われて、芸妓の屋台囃子....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
みんなのまえでそれを朗読したあと、黒板の横の壁にピンで貼り出した。題のうえには三
重圏が朱で大きく書いてあり、文末には、 「先生も思わず静かな気持に誘いこまれてし....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
る。」言葉は長かったが意味はこの外に出なかったと思う。殊にその詩人という字には二
重圏点が施してあったと記憶する。居士がその後一念に俳句革新に熱中したのはこの時の....