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「重慶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

重慶の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
《おか》しいというので僕へ指令がきた。イギリスの勢力圏であるチベットをとおって、重慶へ通ずる新ルートがあるのではないか※ しかしそれは、『|天母生上の雲湖《ハー....
運命」より 著者:幸田露伴
南に入りたもう。 永楽元年、帝|雲南の永嘉寺に留まりたもう。二年、雲南を出で、重慶より襄陽に抵り、また東して、史彬の家に至りたもう。留まりたもうこと三日、杭州....
芸術ぎらい」より 著者:太宰治
眼を持て。」 昨年の暮、私は二つの映画を見た。「無法松の一生」とかいうのと、「重慶から来た男」とかいう映画である。そうして、「無法松」はたいへんつまらなかった....
人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
うに敗けてばかりいるのでは張合いがない。――で、当時、醤の奴は、どこにいるのか。重慶か、成都か、それとも昆明か」 博士の質問は、密使油にとって、甚だ痛かった。....
今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
とが出来ないものかな。あれを聞くと、生命が縮まる」 「それは無理だと思うね。この重慶にいる限り、どうも仕様がないよ」 と私はいった。 「いや、私はまだ対策があ....
毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
「あはは、あの味のわるいウィスキーが一壜五百|元とは、べら棒な値段じゃ。その昔、重慶相場というのがあったがその上をいく暴価じゃ。同じ五百元でも、こっちのペパミン....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
の先の記事を拾っていくと、終りの方に、彼を愕かせるに足る記事があった。 “首都|重慶は、昨夜、また日本空軍のため、猛爆をうけた。損害は重大である。火災は、まだ已....
珊瑚」より 著者:田中貢太郎
安大成は重慶の人であった。父は孝廉の科に及第した人であったが早く没くなり、弟の二成はまだ....
上海の渋面」より 著者:豊島与志雄
んでる彼等の多くは、其処が未だ日本に対する敵性の濃い英米の勢力圏内であり、随って重慶政府と密接な繋りを持っているだけに、単に一身の安全を図るためにも、抗日救国を....
秦の憂愁」より 著者:豊島与志雄
ら帰還させられたのだという風説もある。公金を費消した疑いがあるという風説もある。重慶側の知識層に知人が多いということは、今では一部に認められている。 彼ははじ....
秦の出発」より 著者:豊島与志雄
に知人が多く、それがまた多岐に亘っていて、政治的に、日本側とも、南京政府側とも、重慶政府側とも、延安政府側とも、また欧洲各国側とも、連絡があるようだった。彼の手....
波多野邸」より 著者:豊島与志雄
していたかは、明かでない。居所も転々していた。軍の特務機関だの、情報部面だの、対重慶工作だの、いろいろなことに関係していたらしく言われているが、本人はただ、あち....
自由人」より 著者:豊島与志雄
は良心に恥じる糸につかまっていたのではない。日華事変中から太平洋戦争中にかけて、重慶政府へ、大小さまざまの幾筋かの和平の糸がくり出された。それらはみな内密にされ....
「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
チロウという子は助かったわけだね。で、今は?」 「あいつかね。あいつは、時々いま重慶へ飛んでゆくよ。そして、爆薬のはいったおそろしいウンコを置いてゆく。まったく....
今昔茶話」より 著者:国枝史郎
兵ほど薄ッ気味のわるい、悪質の狡猾な戦略というものはない。 兵こそ出さないが、重慶政権に対する英国のやり口が、後詰めの兵と同じである。 「わしらの国が附いてい....