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重手
「重手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
重手の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
って、さっきから、それぞれけがの手当てに忙《いそがわ》しい。
中でも、いちばん
重手《おもで》を負ったのは、猪熊《いのくま》の爺《おじ》である。彼は、沙金《しゃ....
「阿部一族」より 著者:森鴎外
来てあたった。小姓は即死した。竹内の組から抜いて高見につけられた小頭千場作兵衛は
重手《おもで》を負って台所に出て、水瓶《みずかめ》の水を呑《の》んだが、そのまま....
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
やこ》は生れて以来の母子で、この貴《たっ》とい観念を傷つけられた覚《おぼえ》は、
重手《おもで》にしろ浅手《あさで》にしろ、まだ経験した試しがないという考えから、....
「護持院原の敵討」より 著者:森鴎外
娘りよの口書を取った。 役人の復命に依って、酒井家から沙汰があった。三右衛門が
重手を負いながら、癖者を中の口まで追って出たのは、「平生の心得方宜に附、格式相当....
「斬られたさに」より 著者:夢野久作
事 一、父は不忍の某酒亭にて黒田藩の武士と時勢の事に就口論の上、多勢に一人にて
重手負い、無念ながら切腹し相果つる者也。 一、父の子孫たる者は徳川の御為、必ず....