重点[語句情報] » 重点

「重点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

重点の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
想片」より 著者:有島武郎
けうるであろうから。 従来の言説においては私の個性の内的衝動にほとんどすべての重点をおいて物をいっていた。各自が自己をこの上なく愛し、それを真の自由と尊貴とに....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ルヌ河畔に進出し、一時はドイツの大勝利を思わせたのでありましたが、ドイツ軍配置の重点はシュリーフェン案に比して甚だしく東方に移り、その右翼はパリにも達せず、敵の....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
、ねろりとして、人も無げに、無限をぱくぱく食べて、ふんわり見えて、どこへでも生の重点を都合よくすいすい置き換え、真の意味の逞ましさを知らん顔をして働かして行く、....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
だ。だいたい、静止している物体が自働的に運動を起す場合というのは、質量の変化か、重点の移動以外にはない。ところが、その原因と云うのが、事実兜と幌骨にあったのだよ....
金属人間」より 著者:海野十三
》ひとつ残っていないありさまだった。 捜査は、とくに針目博士の安否《あんぴ》に重点《じゅうてん》をおいておこなわれたが、前にのべたように博士のすがたは発見でき....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
が、僕の初めの想像と後の事実とは相当意外な開きを見せることになるので、肝腎の契約重点だけをここに述べて置こう。 「実は、日本人と見込んで、貴方の生命をわしに譲っ....
映画と民族性」より 著者:伊丹万作
推し進めて行くと、結局映画工作はそれぞれの地理的関係のもとに映画を育成することに重点をおくべしということになりそうである。 しかし、現地の事情について何ら知る....
俳優倫理」より 著者:岸田国士
れてはならない。それと同時に演劇芸術の魅力は、一方、精神に訴える真実と美の世界に重点がおかれていなければならないことを、俳優自身が十分に認識してこそ、はじめて、....
演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
る。 科白劇 科はシグサ、白はセリフであるが、音楽や音響効果、装置や衣裳に相当の重点がおかれる演劇に対して、主として、戯曲の対話を活かした俳優の演技による舞台の....
詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
と考える訣にはいかない。われわれの詩が、当然未来を対象とせなければならない所に、重点を置いて考えれば、詩に於ては、未来語の開拓発見を疎にしてはならない。古典派で....
」より 著者:犬田卯
」と組合で確言するにも拘らず、まだほんの少し――桑畑への割当分しかやって来ず、「重点」と称せられる水田の分は一向姿を見せなかった。 「仕方がねえから素田を植えた....
素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
優品を作り出して優雅逸楽に耽らんとするには、その作品は誰が作るのであるかに問題の重点をおき、これが注意の的とならざるを得ないではないか。そこにはとくに優れたる作....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
は、歌が新しい淡雅な諷詠をなしたところに価値を感じたのであろう。まるでうらはらの重点のおき方である。 正徹・尭孝の対立は、伝統授受の時代の対立故、理想とする風....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
帰します。従って仏教は、死を格別讃美しません。死よりも生れた意義とか現実の生活に重点を置きますので、生きられるだけは立派に理想的に生活させようとします。そしてい....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に施して悖らざるものである。しかも西洋文明は自然と戦いこれを克服する事に何時しか重点を置く事となり、道より力を重んずる結果となり今日の科学文明発達に大きな成功を....