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重砲
「重砲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
重砲の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
であった。 もう、その頃は、ワルシャワを去る五十マイルぐらいのところで、露独の
重砲が、すさまじい格闘を続けていた。ワルシャワの街の大きい建物のガラス窓が、砲弾....
「海底大陸」より 著者:海野十三
まったくのところ、海底超人の通過をおしとどめる如何なる武器も方法もなかった。
重砲をもっていっても、爆弾をもっていっても、海底超人群はびくともしないのであった....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
砲声が絶えずとどろいているが、この頃の僕たちはもうそれに馴れ切ってしまったので、
重砲のひびきも曳光弾のひかりも、さのみに我れわれの神経を刺戟しなくなった。僕たち....
「火星兵団」より 著者:海野十三
失礼ながら警官隊だけでは、火星兵団はどうにもなりませんよ。軍隊を向けるにしても、
重砲か重爆撃機を持っていかなくては、とても攻略は出来ないでしょう」
と、自分の....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
、継ぎ穂されざるを得ない。日本帝国乃至日本国民の生命線を守るためには、重爆撃機や
重砲が技術的範疇に従って機能して呉れなくては困るだろう。ここに初めて、この系譜を....
「飛行機の下の村」より 著者:宮本百合子
を振り振りモッコの片棒担いでいる。 附近に陸軍飛行機学校、機関銃隊、騎兵連隊、
重砲隊などがある。開墾部落はその間に散在しているのだ。 南京豆と胡麻畑の奥に、....
「大震火災記」より 著者:鈴木三重吉
団、第一師団のほか、地方の七こ師団以下合計九こ師団の歩兵|聯隊にくわえて、騎兵、
重砲兵、鉄道等の各聯隊、飛行隊の外、ほとんど全国の工兵大隊とで、総員五万一千、馬....
「堕落論」より 著者:坂口安吾
別れたときは東京からあらゆる友達を失った時でもあったが、やがて米軍が上陸し四辺に
重砲弾の炸裂するさなかにその防空壕に息をひそめている私自身を想像して、私はその運....
「白痴」より 著者:坂口安吾
られたことも知らないように、ただ逃げまわっているだけだった。伊沢は米軍が上陸して
重砲弾が八方に唸りコンクリートのビルが吹きとび、頭上に米機が急降下して機銃掃射を....
「わが戦争に対処せる工夫の数々」より 著者:坂口安吾
向ふのトーチカの先様に通じる由はないのだから、どつちの方角から迫撃砲だの機銃だの
重砲だの乃至は飛行機の爆弾だの、何が来て、いつ成仏するか分らない。だから、絶対に....
「入営する青年たちは何をなすべきか」より 著者:黒島伝治
の持ち方や、射撃のし方を学ばなければならない。機関銃の使い方も、野砲の使い方も、
重砲の使い方も、また飛行機の操縦法も、戦車の操縦法も学ばなければならない。そして....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
た。 軍艦行進曲がながれるように聞えてくる。旭山《あさひやま》の森には、陸軍の
重砲兵隊が、別れの信号旗をかかげている。 七式飛行艇が十八艘、うなり声を立てて....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
る。これは欧州大戦の持久戦争となる予報であったのだ。ドイツはこの戦争の教訓に依り
重砲の増加に努力した。着眼は良かったが、まだまだ時勢の真相を把握するの明がなかっ....