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重科
「重科〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
重科の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
……。 刑吏の長 折角の願いじゃが、聞き届けることはまかりならぬ。かような場合、
重科の者を後にするのが定法じゃ。それその者たちを、あれへ引き据えい! おきん え....
「俊寛」より 著者:菊池寛
えるのを見た。嬉し涙をこぼしながら、親しい者からの消息を読んでいるのを見た。が、
重科を赦免せられない俊寛には、一通の玉章をさえ受くることが許されていなかった。俊....
「俊寛」より 著者:倉田百三
赦文を取り出し、うやうやしく基康に捧げる) 基康 つつしんできけ。(赦文を読む)
重科|遠流を免ず。早く帰洛の思いをなすべし。このたび中宮ご産の祈祷によって非常の....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
、斬り捨て候うも苦しからず、差し押さえの上は、無宿、有宿にかかわらず、死罪その外
重科に処すべく候云々』……勘兵衛とも又兵衛とも、姓名の儀は出ておりませんが、勘兵....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
詮議ニ相成リ、其上無名ノ捨訴状、捨文等|有之、右|認方全ク其方共ノ仕業ニ相聞エ、
重科ノ者ニ付死罪|申付ベキ者ニ候|処、大弐、右門|企ノ儀ハ、兵学雑談、或ハ堂上方....
「奉行と人相学」より 著者:菊池寛
たきと云うことにしてつかわす。その代りに、向後をつつしめよ。重ねて、罪を犯すと、
重科はまぬかれぬぞ」 と、越前はやさしく云ってきかせた。 やがて、与力に依っ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
などの物税を課してきて、 「それぞれの庄家まで、ただちに持参せよ。おこたる者は、
重科に処す」 との催促だ。 領民はふるえあがった。従来の貢物は、それぞれの庄....