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「重立つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

重立つの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
源氏物語」より 著者:紫式部
が、魂がもはや空虚になったような気持ちであった。 「萩原や軒端の露にそぼちつつ八重立つ霧を分けぞ行くべき あなたも濡衣をお乾しになれないでしょう。それも無情に....
源氏物語」より 著者:紫式部
できました」 とも宮へお伝えさせになった。また、 世をいとふ心は山に通へども八重立つ雲を君や隔つる という御歌もお託しになった。 阿闍梨は八の宮をお喜ばせ....
夜長姫と耳男」より 著者:坂口安吾
並べられた。そこにはまだ人の姿が見えなかったが、たぶんアナマロと、その他の二名の重立つ者の座であろうとオレは考えていた。ところが、アナマロがみちびいてきたのは二....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
代を明々と燈明のゆらぎたつ神前によびつけ、須曾麻呂、比良、宇礼、地伯はじめ信徒の重立つものがこれを取りかこんで、 「東太はタナグ山神のタタリをうけている罪人。私....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
して留置|檻へ投げ込んでしまった。徳永店員を初め在留日本人はこの報を得て喫驚し、重立つものが数人警察署へ出頭して嘆願し、二葉亭が徳永店員でない事を証明したので一....