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重訳
「重訳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
重訳の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自分だけの世界」より 著者:辻潤
るのである。 自分はこれを完全な翻訳だなどと公言することは遠慮しよう。なぜなら
重訳である上にかなり無理が伴っているからである。それは第一僕自身のカルチュアに原....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
十一年(一九〇八年)にはじめて蒲原有明がフィツジェラルドの訳書中から六首を選んで
重訳紹介して以来、今日までに多くの翻訳書が出た。今ではもうフィツジェラルドの名訳....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
済小学」という本があるが、これは英人イリスの「ポリチカル・エコノミー」を蘭書より
重訳したものである。この後ち明治三年二月に定められた大学規則、および同年閏十月の....
「繻珍のズボン」より 著者:宮本百合子
諭吉は「文明論の概略」、祖父は明治八年に「泰西史鑑」というものを独・物的爾著から
重訳して出している。 いずれも当時の進歩的学者であったし、年輩も既に四十歳を越....
「秘伝の名訳」より 著者:岸田国士
動機を超え、すべての流儀と型とを絶した、ほとんど秘伝と銘をうちたい辰野家専売の貴
重訳である。 忠実な訳、巧妙な訳、しつかりした訳、こなれた訳、そんな褒めかたで....