重量[語句情報] » 重量

「重量〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

重量の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
しとき すべての中に一致と平和を作り出しぬ。 上に高く天の幕を張り巡らせし そは重量なき火の素質にてありき、 下には深くやがてまた重く空気を伴いぬ。 更に深く沈....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
動と火力のみでなく、装甲等による防禦をも企図するであろうが、空中では水上のような重量の大きな防禦設備は望み難く、小型機はその攻撃威力を十分に発揮できる。空中戦の....
貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
けても、普通、私どもの目に触れる事がないけれども、ここに担いだのは五尺に余った、重量、二十貫に満ちた、逞しい人間ほどはあろう。荒海の巌礁に棲み、鱗鋭く、面顰んで....
夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
姫様から、御坊へお引出ものなさる。……あの、黄金白銀、米、粟の湧こぼれる、石臼の重量が響きますかい。 鯰入 (悄然として)いや、私が身に応えた処は、こりゃ虫が知....
女客」より 著者:泉鏡花
、女中が帰る。 「さあ、御馳走だよ。」 と衝と立ったが、早急だったのと、抱いた重量で、裳を前に、よろよろと、お民は、よろけながら段階子。 「謹さん。」 「……....
革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
た地へ、藁の散ばった他に何にも無い。 中へ何を入れたか、だふりとして、ずしりと重量を溢まして、筵の上に仇光りの陰気な光沢を持った鼠色のその革鞄には、以来、大海....
南地心中」より 著者:泉鏡花
である。 そこへ、手を伸ばすと、腹へ抱込めそうに見えた。 いや、困った事は、重量に圧されて、板が引傾いたために、だふん、と潜る。 「ほい、しまった。いや、串....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
のは大抵想像は付くけれども、かこみほとんど二尺、これだけの大きさだと、どのくらい重量があろうか。普通は、本堂に、香華の花と、香の匂と明滅する処に、章魚胡坐で構え....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
もうもう五宿の女郎の、油、白粉、襟垢の香まで嗅いで嗅いで嗅ぎためて、ものの匂で重量がついているのでございますもの、夢中だって気勢が知れます。 それが貴方、明....
露肆」より 著者:泉鏡花
寒いでしょう。おお寒い。」 と金切声を出して、ぐたりと左の肩へ寄凭る、……体の重量が、他愛ない、暖簾の相撲で、ふわりと外れて、ぐたりと膝の崩れる時、ぶるぶると....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
|低に、耐力なく根を抜いて、すっと掻巻の上へ倒れたらしい心地がすると、ひしひしと重量が掛って、うむ、と圧された同然に、息苦しくなったので、急いで、刎退けに懸ると....
化鳥」より 著者:泉鏡花
拭こうとして、蝙蝠傘を頤で押えて、うつむいたと思うと、ほら、ほら、帽子が傾いて、重量で沈み出して、見てるうちにすっぽり、赤い鼻の上へ被さるんだもの。目金をはずし....
取舵」より 著者:泉鏡花
約二百俵、五十|石内外の米穀なれば、機関室も甲板の空処も、隙間なきまでに積みたる重量のために、船体はやや傾斜を来して、吃水は著しく深くなりぬ。 俵はほとんど船....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
蝶の群がる風情。何とも言えない、と書いている下から、背負い重りのする荷は一歩ずつ重量が掛る、草臥はする、汗にはなる。荷かつぎに続いて息せいた時分から、もう咽喉の....
活人形」より 著者:泉鏡花
戦慄と寒気のさすほどに、酔さえ醒めて茫然と金時は破垣に依懸り、眠気つきたる身体の重量に、竹はめっきと折れたりけり。そりゃこそ出たぞ、と驚き慌て、得右衛門も待ち合....