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「野井〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

野井の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
るから、楽に日帰りが出来ます。むかしは新宿から淀橋、中野、高円寺、馬橋、荻窪、遅野井、ぼくや横町、石橋、吉祥寺、関前……これが江戸から小金井へゆく近道ということ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
の準備のために京都に滞在していた一橋慶喜ですら、三条実美、阿野公誠を正使とし、滋野井実在、正親町公董、姉小路公知を副使とする公卿たちから、将軍|入洛以前にすでに....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
という未曾有の珍事で騒いでいる間に、西から進んで来た百二十余人の同勢は、堂上の滋野井、綾小路二卿の家来という資格で、美濃の中津川、落合の両宿から信濃境の十曲峠に....
青草」より 著者:十一谷義三郎
光りの下に胡麻の花が開いていた。彼は空を仰ぎ朝の香を胸いっぱい吸った。庭の片隅の野井戸の側に兄が蹲まっていた。弟の近寄る跫音を聞くと兄は振返えって微笑んだ。眼鏡....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
れてきた。肖柏もまたおりおりこれに同伴した。聴手としては、主人公の実隆のほか、滋野井、姉小路等の諸公卿の来会することもあった。宗祇の見えぬ時には、肖柏がこれにか....
」より 著者:寺田寅彦
へ椅子を持出して、三十疊を一人で占領しながら海を見晴らす。右には染谷の岬、左には野井の岬、沖には鴻島が朝晩に変った色彩を見せる。三時頃からはもう漁船が帰り始める....