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「野夫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

野夫の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
のことに明るいこと」「垢抜《あかぬけ》していること」を意味してきている。野暮は「野夫《やぶ》」の音転であるという。すなわち通人粋客に対して、世態に通じない、人情....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
、三千里の行脚して此処にも滞留した碧梧桐「花林檎」の額、子規、碧、虚の短冊、与謝野夫妻、竹柏園社中の短冊など見た。十五町歩の林檎園に、撰屑の林檎の可惜転がるのを....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
じみているし、まだ二十三だもの、私は元気を出して飛びおきると、新聞に載っている本野夫人の住所を切り抜いて麻布《あざぶ》のそのお邸へ出掛けて行ってみた。 折目....
十二支考」より 著者:南方熊楠
きながら草を食うから盲目と断じたと。応挙深くその説を感ず。そもそもこの二翁何人ぞ野夫にも功の者ありとはこれらをやいうべきと出づ。千河岸貫一氏の『日本立志編』には....
「下じき」の問題」より 著者:宮本百合子
本の文学の空虚さに作用していると考えられる。 このことは、「俘虜記」から「武蔵野夫人」への大岡昇平についても考えられることではないだろうか。スタンダリアンであ....
『新訳源氏物語』初版の序」より 著者:上田敏
源氏物語の現代口語訳が、与謝野夫人の筆に成って出版されると聞いた時、予はまずこの業が、いかにもこれにふさわし....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
がきょう上林へのこした荷物をとりに行きました。 これは何処の景色か分らない。中野夫妻はスキーに那須へ行ったそうです。ハイカラーね。上林の上の方もきっとこんな眺....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
おし、そうだろうという風にやっていらっしゃいます、そうでなくてはね。河村夫妻、熊野夫妻、鼻高々です。この二軒へは、まあ兄として謝意を表する意味で、塗物に銀で扇面....
好意」より 著者:豊島与志雄
でも心待ちにしていたが、四五日たっても便りがなかった。すると一週間ばかりして、河野夫妻が絶望の腹を据えてる所へ、吉岡はふとやって来て、高利貸からの証文まで持って....
放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
し、まだ廿二だもの、不良少女か、私は元気を出して飛びおきると、新聞に載っている元野夫人の住所を切り抜いて私は麻布のそのお邸へ出掛けて行った。 折目がついていて....
遠藤(岩野)清子」より 著者:長谷川時雨
は――民雄《たみお》は、岩野泡鳴《いわのほうめい》氏の遺児ではあったが、当時の岩野夫人清子には実子ではないという事だった。父につかないで、清子さんの養子になり、....
地上」より 著者:島田清次郎
、肥えた下唇、緩やかに垂れた顎と頬、血液の美しく透る耳朶――立派な女だ。偉大な天野夫人として恥かしくない充実した威厳と偉大性に輝いている。冬子のもつ美しさにはど....
日記」より 著者:宮本百合子
分って居るが考えなければならない。 一月四日(日曜)晴 暖 〔摘要〕三越行 松野夫婦来訪 「青い鳥」を読む、細井氏令嬢の悲報をうける、女鴨の死 眼....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
を見て居るだけでも心持が宜しい、と云って何も厭がるものを無理に枕を並べろというは野夫、只気に入ったものと並んで居るだけでも心持が宜しいて、なア、山田」 山田「実....
機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
私は電報を受取った夕方にはもう出発いたして居りました。かの地に着きますと宮城野夫人のお住居へ馳けつける前に、まず市内のあるホテルへ室をとりました。そのホテル....