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野干
「野干〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
野干の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
わぬと言う諺があったらしい。『四分律』九に善牙獅子、善搏虎と伴《とも》たり、一の
野干《ジャッカル》ありて二獣の後を逐い残肉を食い生活せしが、何とか二獣を離間せん....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
い」 甚太郎は胸に落ちたらしい。 「狐の面があるね、狐の面が」 「小鍛冶に使う
野干の面」 「こいつは鷹だ。鷹の面だ」 「鵺を舞う時に着けるんですの」 「ワーイ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
とき》頭で現じたのだ。エジプト人この猴を極めて裁判に精《くわ》しとした。第八図は
野干(ジャッカル)頭の神アヌビスと鷹頭の死人の守護神が、死人の業《ごう》を秤《は....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
一ツ目、見越、河太郎、獺に、海坊主、天守におさかべ、化猫は赤手拭、篠田に葛の葉、
野干平、古狸の腹鼓、ポコポン、ポコポン、コリャ、ポンポコポン、笛に雨を呼び、酒買....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
をことごとく朱にそめ、悪霊になりて未来|永劫《えいごう》、当社の庭を草野となし、
野干《やかん》の栖《ねぐら》となすべし――うんぬん。
文禄《ぶんろく》二年|癸....
「馬の顔」より 著者:田中貢太郎
いた。そして、暫く睡ったようになっていた道夫は、尖のある女の声を聞いた。 「この
野干、またふざけやがって」 それは紙燭のようなものを手にした島田髷の壮い女であ....
「山の人生」より 著者:柳田国男
舎漫筆』巻三には、早同じ話に若干の相違を伝え、公表せられた狐の書というものにも、
野干坊元正と麗々と署名がしてあった。 実際この類の狐になると、果して人に化けた....