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野焼
「野焼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
野焼の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「薤露行」より 著者:夏目漱石
のみ眺むべからず、散ればこそまた咲く夏もあり。エレーンは食を断った。 衰えは春
野焼く火と小さき胸を侵《お》かして、愁《うれい》は衣に堪えぬ玉骨《ぎょっこつ》を....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
。下は赤城より上毛の平原を見晴らしつ。ここらあたりは一面の草原なれば、春のころは
野焼きのあとの黒める土より、さまざまの草|萱萩桔梗女郎花の若芽など、生え出でて毛....
「死者の書」より 著者:折口信夫
鳴し、柱を叩いて見たりしたものも、その供人のうちにはあった。 数年前の春の初め、
野焼きの火が燃えのぼって来て、唯一宇あった萱堂が、忽痕もなくなった。そんな小な事....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
らかったろう」 尊氏は、彼の越年の労と戦功を大いにたたえた。しかし四条畷から吉
野焼打ちまでの経過は、あらまし先に帰っていた直義からきいていたらしく、 「惜しむ....