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野羊
「野羊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
野羊の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅日記から」より 著者:寺田寅彦
。 立派なシナ商人の邸宅が土人の茅屋と対照して何事かを思わせる。 椰子の林に
野羊が遊んでいる所もあった。笹の垣根が至るところにあって故国を思わせる。道路はシ....
「古き小画」より 著者:宮本百合子
に、軍の全勢力を自由に働かせ得るように、地勢を調べて中央部となるべきスーラーブの
野羊革の大天幕が張られた。そこは、背後に適当な距離を置いて、守るによい山裾の起伏....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
して一隊の兵士が進む。前と同じ単調な太鼓とラッパの音がだんだんに遠くなって行く。
野羊を引きふろしき包みを肩にしたはだしの土人の女の一群がそのあとにつづく。そうし....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
イロに着き、そこから小船に乗ってナイル河を遡った。南京虫や蚤蚊に攻められながら、
野羊の乳を飲み、アラビア人のコックの料理を食って、一八七二年の十二月十二日から翌....
「映画雑感(Ⅴ)」より 著者:寺田寅彦
ドライヴの途上に出て来るハイカラな杣や杭打ちの夫婦のスケッチなどがそれである。「
野羊の居る風景」などもそれである。ただ残念に思うのは、外国の多くの実例と比較した....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
ョーウインドウのマネキン人形はまだ消えない朝の電燈の下で今年の秋の流行はペルシャ
野羊であることを使嗾して居る。霧雨はいつの間にか晴れて、道は秋草の寝乱れて居る赫....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
まず》くって臭い匂いのあるのがあります。あれはどういう次第でしょう」中川「それは
野羊《やぎ》の肉を混ぜるからです。羊も支那から来るのが一番上等で肉の味も結構です....