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野薊
「野薊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
野薊の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梓川の上流」より 著者:小島烏水
たのでもないことだけが解る。
本道から折れて森の中に突き入る、この辺は草原で、
野薊《のあざみ》、蛍袋、山鳥冑などが咲いている、幅の狭い川、広い川を二つ三つ徒渉....
「土竜」より 著者:佐左木俊郎
から起こるなだらかなスロープを、渦を巻き巻き埋めつくしていた。青草の中には紅紫の
野薊の花が浮かびあがり、躑躅の花が燃えかけていた。そして白い熊苺の花は、既に茅の....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
幾つかある。たとえば山口県の柳井では薊をウサギグサ。これは福島県の相馬地方でも、
野薊を馬の牡丹餅というから、多分は兎が悦んで食べる草という意であろう。越後の刈羽....