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「野衾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

野衾の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
天守物語」より 著者:泉鏡花
夫人 何しに来ました。 図書 御天守の三階中壇まで戻りますと、鳶ばかり大さの、野衾かと存じます、大蝙蝠の黒い翼に、燈を煽ぎ消されまして、いかにとも、進退度を失....
照葉狂言」より 著者:泉鏡花
あらねば、町の外れなる酒屋の庫と観世物小屋の間に住めりと人々の言いあえる、恐しき野衾の来て攫えて行くと、われはおさなき心に思いき。 その翼広げたる大きさは鳶に....
山の手の子」より 著者:水上滝太郎
は、私をして若い女や子供が一人で夜歩きするとどこからか出て来て生き血を吸うという野衾《のぶすま》の話を想い起させた。その話をして聞かせた乳母の里でも村一番の美し....