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野飼い
「野飼い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
野飼いの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
えた大天井岳と常念岳が、夕日の照り返しを受けて、萌黄色にパッと明るくなっている、
野飼いの牛が、一本路をすたすた登って来たが、そこには、逆茂木がしつらえてあるので....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
。しかるに、当時後鳥羽上皇講武のためしばしば神泉苑に幸し、猪狩りを行うとて野猪を
野飼いにされたので、年々池辺の蛇を食いその棲処《すみか》を荒らす故、蛇の大親分た....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
名所古蹟を縦横から見直すという手段はありません。 金華山へ行って見たところで、
野飼いの鹿がいる、猿がいる、それを珍しがって、やがて頂上へ登って見ると、そこの絶....
「旅へ出て」より 著者:宮本百合子
細いためにもその気持が深くなるのかもしれない。 世の中の暗い裏面を思わされる。
野飼いの駒 那須野が原のほおけた雑木林の中をしずしずと歩む野飼の駒を見た。 ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
つれてけむりのように立ちこめる。
裾をたたいて着座した南町奉行大岡越前守忠相。
野飼いの奇傑《きけつ》蒲生泰軒は、その面前にどっかと大あぐらを組むと、ぐいと手を....