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野鳥
「野鳥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
野鳥の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
鷹野へおこしになられたみぎり鷹先を勤める役目ですから、慣らした鷹にとらせるための
野鳥小鳥をおびき集めることが必要でした。そのために、すなわち小鳥たちをおびきよせ....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
背後へ行ってごらんなさい。小さいながら果樹園もあれば、羊を飼う柵も出来ています。
野鳥が来て、自由に巣が造れる巣箱、あれも近年はだいぶ流行って一般に使われています....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
って、その晩にかぎり刺身もついた。木曾の山の中のことにして見たら、深い森林に住む
野鳥を捕え、熊、鹿、猪などの野獣の肉を食い、谷間の土に巣をかける地蜂の子を賞美し....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の火にこんがりとあぶったやつを味わって見るほど魚に縁が遠い。そのかわり、谷へ来る
野鳥の類なら、そのなき声をきいただけでもすぐに言い当てるほど多くの鳥の名を諳記じ....
「疑問と空想」より 著者:寺田寅彦
けで高さがわかるし、ストップ・ウォッチ一つあればだいたいのテンポはわかる。熱心な
野鳥研究家のうちにもしこの実測を試みる人があれば、その結果は自分の仮説などはどう....
「鴫突き」より 著者:寺田寅彦
があったような気がするが、今はっきり思い出せないし、それに、事柄は同じでも雑誌『
野鳥』の読者にはたぶんまた別な興味があるかもしれないと思うからそういう意味で簡単....
「鴉と唱歌」より 著者:寺田寅彦
を曲げるぐらいは何でもないことかもしれない。 とにかく、これに関してはやはり『
野鳥』の読者の中に知識を求めるのが一番の捷径であろうと思われるので厚顔しくも本誌....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
から、その軍船の中には、じりじり燃え広がっていく、恐ろしい悪疫と……。それから、
野鳥のように子を犯そうとする、煙のような悪霊とが潜んでいるのです。 打ち沈めて....
「鷲」より 著者:岡本綺堂
の冬から春にかけて鷹狩が催されるのであるが、その鷹場付近に大鷲が徘徊して、種々の
野鳥をつかみ去られては、折角の鷹狩の獲物を失うばかりか、無事の
野鳥も四方へ逃げ散....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
。私も後から只夢中でついて走りました。家の周りの花園や畑や牧場や、其等を取り巻く
野鳥野獣を棲息させて猟をする雑木林の中の小路を突き貫けて七・八丁も走りましたわ。....
「画室談義」より 著者:上村松園
います。 朝、樹立ちを洩れて陽光が惜し気もなく画室のなかへ流れこむ。どこからか
野鳥が飛んで来てはゆすら梅に止まって囀りはじめる。すると籠のなかの小鳥たちもそれ....
「中支遊記」より 著者:上村松園
えない風景である。 またしても思うのは戦争など何処でしているということである。
野鳥も打たれぬ風習に狎れ、悠々と自然のなかに溶けこんでいる。これが支那の本来の姿....
「小生のあけくれ」より 著者:北大路魯山人
ない。およそ病気と称するものはなに一つない。うまいものを食って、寝たいだけ寝る。
野鳥の自然生活にすこぶる似ているのが、小生のあけくれである。 早寝、遅起き、昼....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
畜、野菜畑、果樹園を置き、次に穀物畑、葡萄畑、次に牧場、最後に小さな灌木の密林(
野鳥獣を棲息させて、時折りこれを捕ったり、家具を作る木材を得る)という順に置いて....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
下りた。其時|俄に四方から霧が捲いて来たので、残念ながらとり逃がして了った。後に
野鳥の会の座談会でこのことを話したら、清棲伯は少し色の濃い夏羽の雷鳥であったろう....