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「量る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

量るの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ばならないが、ともかくも其の雪が正月の二十日頃まで消え残っていたというのから推し量ると、かなりの多量であったことは想像するに難くない。少なくとも江戸に於いては、....
聖書の読方」より 著者:内村鑑三
ことを鞫き給わん日に於てである、其日に於て我等は人を議するが如くに議せられ、人を量るが如くに量らるるのである、其日に於て矜恤ある者は矜恤を以て審判かれ、残酷無慈....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
に甲斐なき我が子を捨て殺しにしたものの、さすがに子は可愛いものであったろうと推し量ると、ふだんは虫の好かない傲慢の尼将軍その人に対しても、一種同情の感をとどめ得....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
いました。三十|年と申すと現世ではなかなか長い歳月でございますが、こちらでは時を量る標準が無い故か、一|向それほどにも感じないのでございまして……。 それはそ....
青玉の十字架」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
界はおそらく我々の理性よりずっと高いところにあるものだと考えますな。天国の神秘は量ることが出来ませんて。わしはただ頭を垂れることを知るのみですぞ」 それから、....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
考はその伝来と実用性との関係を中心に置いている。思い附きであり、そうらしいと推し量るに過ぎないが、それでも構わぬとなれば、言うことはいくらでもある。思ったとおり....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
した。上には、筆硯は片隅で、真鍮の細長い卦算が二、三本と、合匙といいますか、薬を量る金属の杓子形のが大小幾本もありました。小さい四角に切った紙を順に列べ、卦算を....
豆腐買い」より 著者:岡本かの子
の鎖が曇るストックホルムの優良児の奨励共進会を思い出した。わずかな重量を増そうと量る前に腹一ぱい父親の命令で赤ん坊に乳を飲ましていた雀斑だらけの母親をも思い出し....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
え忍んで、異国の空をさまよい続けているという、そのあくまでも根強い執着心から推し量ると、彼の求むるその物が並大抵なものでないらしいことは容易く想像された。 「し....
新案探偵法」より 著者:小酒井不木
決して差支ないという主義を持って居りますから、鯉坂君にたずねても、赤血球の目方を量ることの意義などは説明してくれないと思います。 嘗て彼は、立小便の際の小便の....
草と虫とそして」より 著者:種田山頭火
こまれた苅萱のみだれ、そこには日本的単純の深さが漂うている。何の奇もないところに量ることのできないものがある。 露草の好ましさも忘れてはならない。まいあさ、碧....
秋の修善寺」より 著者:岡本綺堂
、あるに甲斐なき我子を捨殺しにしたものの、さすがに子は可愛いものであったろうと推量ると、ふだんは虫の好かない傲慢の尼将軍その人に対しても一種同情の感をとどめ得な....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
的観念というものは実に乏しい。いなほとんどないくらいであるから田地を正当の方法で量るということは到底出来ない。そこでヤク二疋に鋤を引っ張らしてその田地を鋤かして....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
地は、それ卑俗に属す。されど愛と慈しみは、愛と慈しみ自身をもってせざれば、これを量るをえざるなり」女王はこの美文を讃美したが、経済的な譲歩はしなかった。しばらく....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
三柱をば迎へまつりぬ。 四柱めの神辞みましぬ。 その神|宣らさく。皆に代りて思ひ量る、 われぞ真の神なると。 セイレエン等 かくては一人の神、あだし神を....