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量子
「量子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
量子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「階段」より 著者:海野十三
のキッカケだ。あの時、あんなことに乗り出さなかったなら、今ごろは「キャナール線の
量子論的研究」も纏めることができて、年歯僅か二十八歳の新理学博士になり、新聞や雑....
「物理学と感覚」より 著者:寺田寅彦
な根拠があるかどうか自分には疑わしい。物理学の範囲内だけでも近ごろ勢力を得て来た
量子説が古典的な物理学と矛盾していて、まだどうしてもその間の融和がとれないところ....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
ひき起こす。その何ゆえであるかは完全には説明されていないではないか。いわんや光の
量子説の将来は未知数である。現に光の網膜に対する作用が光電現象であるとかないとか....
「量的と質的と統計的と」より 著者:寺田寅彦
でも、ほとんど皆その出発点は質的な「思いつき」である。近代の相対性理論にしても、
量子力学にしても、波動力学にしても基礎に横たわるものはほとんど哲学的、あるいは質....
「科学論」より 著者:戸坂潤
光に関する波動説と粒子説、エーテル概念に就いての肯定的見解と否定的な意見、近くは
量子力学による物理学的対象界の非直観性の主張と、之に対して依然としてその直観性(....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
てさえ、こうした非技術的範疇の哲学による倒錯した支配が、今日特に目立っている。新
量子理論の一結果にすぎない不定性の原理から、A・B・エディントンやG・ミーは、科....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
デモクリトス的唯物論――原子論――が今日の実証科学に於ける原子論――原子物理学や
量子論――の原型に当るということは必ずしも偶然ではない。 観想的世界観は最も好....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
を具体的に示すことにもなるだろう。 現在、物理学の危機と呼ばれているものは、新
量子力学の出現によって呼び起こされた、物理的思想乃至世界像の急激な変革のことであ....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
範疇としての物質であっても、化学の発達や近代物理学の発達によって――原子構造論・
量子力学・原子核物理学・等々――、すでに幾世紀か昔のものとは甚だしく異ったものと....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
在そのものの連関を再現するように行なわれなければならぬ、という点が大切なのだ。新
量子力学や波動力学では、波動とか粒子とかいう範疇を極めて空想的に使用しているが、....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
次ぎに出されたのは、なんと云っても物理学の世界だろう。一九〇〇年プランクによって
量子説が唱えられ、一九〇五年にアインシュタインが相対論を発表してからというものは....
「最近日本の科学論」より 著者:戸坂潤
・心理学・等に於ける新しい卓越した理論の簇出である。物理学に於ける相対性理論と新
量子論とはその典型であり、心理学乃至生理学に於けるゲシタルト理論や生物論に於ける....
「現代科学教育論」より 著者:戸坂潤
ろうか。群論やマトリックス理論はどうか。波動微分方程式よりもマトリックスを使った
量子力学の解き方の方が、初歩的だということになるのだろうか。 初歩的又は要素的....
「方則について」より 著者:寺田寅彦
様な関係の平均の云い表わしという外には意味はなくなってしまう。電気のごときも近来
量子的のものと考えられる以上は、例えば静電気分布に関する旧来の理論も畢竟一種の統....
「カントと現代の科学」より 著者:戸坂潤
密さを欠いた経験否全然之を含まない経験ということも考え得ると思う。物理学に於ける
量子論なども之であると考えられる。 近代の自然科学が因果律に対してそれに固有な....