金の卵[語句情報] » 金の卵

「金の卵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

金の卵の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
おばあさんが空を翔《か》けているのや、緑色《みどりいろ》の牧草《まきぐさ》の中に金の卵をおとしている白いめんどりのがちょうのや、いろんな本がでています。 日本....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
どこかへ巣を作ろうとして場所を捜す。イルマタールが水中から臑を出すと鴨がその上に金の卵を六つ生み、七番目には鉄の卵を生む。それから鴨は二日間それを抱いてあたため....
超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
多分、精神的にも物質的にも生れながらのルンペンなんだろう。孫悟空と同じに華果山の金の卵から生れた事だけは確実……だろうと思うんだが……アハハ洒落じゃないよ。 ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
比べ、兼ねて春日の優に到ると作物の豊饒を祝うたのだ。古ギリシアやインドの創世紀は金の卵に始まり、世界は金の卵より動き始め、動くは善の原則たり、光明あり労働し利世....
恐竜島」より 著者:海野十三
からませあってじゃれていた。 「おい兄貴」 「なんだラルサン」 「あれはいいな、金の卵もいいが、卵よりあの方が高く売れるぜ」 「うん、俺も今、それを考えたところ....
十姉妹」より 著者:山本勝治
せた。巣立った雛は飛ぶ様に売れて、親鳥の代価は完全に償われ、後は全くお伽話の様に金の卵を産むに等しかった。憑かれた様な流行力は、何の変哲もなく、只日本人の如く多....
ワンダ・ブック――少年・少女のために――」より 著者:ホーソーンナサニエル
ました。その卵は実際、お話の本に出て来るあの有名な鵞鳥が、いつも産んでいたという金の卵の一つと間違えられそうでした。しかしその卵が金になってしまったのは、誰のせ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
てるところを見ても、尋常のじいさんとは思われない。あまり早く手を下すことは、「黄金の卵を生む牝鶏《めんどり》を殺す」のと同じである。しばらく待ったとて何の不都合....
夢の卵」より 著者:豊島与志雄
とられました。国王は早速《さっそく》例の鏡をさしつけてみましたが、やはり大きな黄金の卵形のもので、その色も光も形も少しも変わりませんでした。知恵の鏡の力をもって....
博物誌」より 著者:岸田国士
て、いきなり鶏小屋から飛び下りて来る。 こいつは地味な粧いをした普通の雌鶏で、金の卵などは決して産まない。 外の明るさに眼が眩み、はっきりしない足どりで、二....
民族の血管」より 著者:中井正一
眼で見るならば、読書力が減るような冒険な企画は、正に注意さるべきである。ちょうど金の卵がほしくて、それを生む鶏の腹の中の卵を取り出して、鶏を殺してしまう愚をくり....