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金井
「金井〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金井の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武蔵野」より 著者:国木田独歩
。
秋の中ごろから冬の初め、試みに中野あたり、あるいは渋谷、世田ヶ谷、または小
金井の奥の林を訪《おとな》うて、しばらく座って散歩の疲れを休めてみよ。これらの物....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
川で……。このごろは堤に桜を植え付けて、行灯をかけたり、雪洞をつけたりして、新小
金井などという一つの名所になってしまいました。わたくしも今年の春はじめて、その夜....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ょう」 「降りさえしなければ出かけようかと思っています」 「どちらへ……」 「小
金井です」 「はあ、小
金井……。汽車はずいぶん込むそうですね」 「殊にあしたは日....
「紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
思う。 花袋は、明治二十七年四月六日、太田玉茗(花袋夫人の兄)とともに、武州小
金井の桜花を見て、急に幕末の儒者林※梁の昔は言わず、田山花袋を以て多摩川開発の恩....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
がある、知ってるかい。」 「見ないが、聞いたよ。」 「樋口一葉、若松|賤子――小
金井きみ子は、宝玉入の面紗でね、洋装で素敵な写真よ、その写真が並んだ中に、たしか....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
(エス語文集、前の手紙を見よ)、フンド・デル・ミゼロ、以上三冊合本。 日本文、
金井延著、社会経済学。福田徳蔵著、経済学研究。文芸全書(早稲田から近刊の筈)英文....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
でいても、やれやれと安心する。九月一日、半田川を渡って飯塚の駅へ休み、それから小
金井の駅へ出ようとする時、路に迷って難儀する。さんざん行き悩んだ末に二十町ほどの....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
た。 この屋敷が建てられたのは、正保年間のことであって、慶安謀反の一方の将軍、
金井半兵衛正国がずっと住んでいたということであった。で、恐らく地下室は、その時分....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
にそんなわけが弁えられるはずはなかった。 『浴泉記』が出た。鴎外の実の妹に当る小
金井喜美子の訳筆である。一ころ露西亜をバイロニズムが風靡した。そういう時代の世相....
「正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
出て、忠弥等と一緒に刑を受けた。京都へ乗り込んだ加藤市左衛門も、大阪方の大将たる
金井半兵衛も吉田初右衛門も、それぞれその土地の司直の手で、多少の波瀾の後で捕らえ....
「善悪両面鼠小僧」より 著者:国枝史郎
、春が来れば桜の花が緑樹の間に爛漫と咲き得も云われない景色ではあったが、墨堤や小
金井と事変わり仮装や騒ぎが許可れなかったので、花見る人は比較的少なく常時お山は静....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
で博徒を訪問しては、そいつらに武芸を教えることにした。大前田英五郎、国定忠治、小
金井小次郎、笹川繁蔵、飯岡助五郎、赤尾林蔵、関八州の博徒手合いで、彼に恩顧を蒙ら....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
ます」 「フーンそうか、豪勢なもんだな」 「と云いましても抜目は無く、武州には小
金井の牧場があり、牧馬や、牧牛が盛んでありますから、その間に牧主や博労衆などと、....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
せあまりいつもいつも 忘るゝ間なく君をこそおもへ 昭和三十年盛夏 小
金井喜美子 くずもち 私が八つ位の時です。夏の事で、千住の家の奥庭の柿の....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
げると竹内式部、山県大弐の勤王学者、絵師英一蝶、「絵島生島」の生島新五郎、侠客小
金井小次郎など多士多彩だ。しかしこれらの流罪名士の中の英雄はなんといっても源為朝....