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金光
「金光〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金光の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
母親のお辰が四、五日まえから寝付いていた。子宮癌《しきゅうがん》とのことだった。
金光教《こんこうきょう》に凝《こ》って、お水をいただいたりしているうちに、衰弱《....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
戸時代には御切手町と云ったのですが、普通には下谷坂本と呼んでいました。本当の名は
金光山大覚寺というのですが、宗対馬守の息女養玉院の法名を取って養玉院と云うことに....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
とき三谷氏は現在君のいるところへ全く同じように腰をかけていたし、また同じく神戸の
金光氏および有明の案内塚田君もやっぱり同じようにそこへ腰をかけていたのだ。だから....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
たちは、もうだいぶ集っていた。 「おや松永さん。久しぶりですね」 「おお、これは
金光《かねみつ》会長さん。今日は孫を二人連れてきましたわい」 「ほう、それはよう....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
見ましょうで。時の人情と風俗とは、史書よりもむしろこの方が適当でありますので。(
金光|燦爛たる洋綴の書を展く。) 公子 (卓子に腰を掛く)たいそう気の利いた書物....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
、本家に位牌が安置されておりそこで毎月法要がいとなまれていた――そのかわり、母が
金光教信者であったから、二階の北の間は神様の部屋と呼ばれ、祭壇があった。そして、....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
万人の神であるにもせよ、自分の黙契し、自分の神でなくてはならない。イエスの神も、
金光教祖の神もカルル・ヒルチイの神もそうだった。 天理教祖が 二ににっこり授け....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
作父子の孤忠および芳流閣の終曲として余情|嫋々たる限りなき詩趣がある。また例えば
金光寺門前の狐竜の化石(第九輯巻五十一)延命院の牡丹の弁(同五十二)の如き、馬琴....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
に、庇を離れて、辻で人ごみを出る内儀と一所になった。手に提げた籠の笹の葉の中から
金光が閃めいた。 「姉さん、黄螺を買って下さい、黄螺を。」と八郎が云った。 「何....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
うてくれたです。その翌十二月五日東南に向って平原を行くこと五里、すると岩山の下に
金光燦爛たる御殿風の屋根が見えその横には白堊の僧舎が沢山立ってある。それからその....
「金の魚」より 著者:小川未明
けれど、そこにも、ここにも釣れる魚は、みんな黒色のものばかりであって、一つとして
金光りを放つ大魚はかからなかったのでありました。 一|方金持ちの病気はだんだん....
「すいれんは咲いたが」より 著者:小川未明
ん箱を持ってきて、中からいろいろのものを出して拡げました。珍しい貝がらもあれば、
金光りのする石もあり、また釣りの道具もまじっていれば、形の変わったべいごまもはい....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ありました。 しかし、その華やかな文化の中にも、宮廷はじめ朝臣たちは、仁王経、
金光明経、薬師経等を諸僧に講誦せしめ、また諸国にその普及を努められております。 ....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
属性の音律が、※寂とした夜ふけの暗黒の中に、コチコチとカチカチと、それは遥かな白
金光の小都会の何かの点音のように、絶えては続き、続きては絶え絶えしていた。だが、....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
る。法師の語がだんだん下賤の輩に用いられるようになっては、金襴の袈裟にくるまって
金光燦然たる殿堂の中に済まし込んでいる高僧知識らは、同じ列に法師と呼ばれるのをい....