金円[語句情報] » 金円

「金円〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

金円の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義血侠血」より 著者:泉鏡花
た》をつけて、一日も早く東京へおいでなさいな」 「家《うち》の処置といって、別に金円《かね》の要《い》るようなことはなし、そんなには要らない」 「いいからお持ち....
無惨」より 著者:黒岩涙香
の雑貨買入などの事を任せ置きたるに弟金起は兎角放埓にして悪しき行い多く殊に支店の金円を遣い込みて施寧の許へとては一銭も送らざる故施寧は自ら長崎に渡らんとの心を起....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
に態と大きな声をするぞ、事が破れりゃア同罪だ」 丈「静かに/\、生憎今日は晦日で金円が入用で、纒まった金は出来んが、此処へ五十円持って来たから、是だけ請取って置....
風流仏」より 著者:幸田露伴
れたも御道理、決して私めが僣上に岩沼子爵の御令嬢をどうのこうのとは申ませぬから、金円品物は吃度御持帰り下され、併しまざ/\と夫婦約束までしたあの花漬売は、心さえ....
山本有三氏の境地」より 著者:宮本百合子
氏を訴う。国民文芸会有志の熱心なる調停に動かされ、和解す。その際松竹より提出せし金円は著作権法改正運動に使用する条件を附して劇作家協会に寄附する。 一九二六年....
松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
から買いたいと云う様な時にも、お前さんの事だから差支も有るまいが、然ういう時には金円…また私が御相談をしても善いのだがねえ」 三「旦那が只何うも美代ちゃんが可愛....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
皆孫|等に譲り与えて奧木の相続を致させますから、貴方決して彼には構わんで下さい、金円の儀は聊かたりとも御用立下さらんが宜しい、お心得のため申上げ置きます」 三「....
ジロリの女」より 著者:坂口安吾
のものじゃアありませんよ。もとより、それはです。何かの底意がなければ、なにがしの金円を人に差上げるものではありませんな。然しです。あなたが下さいとも仰有らないの....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
有志有識者に附与して、共同私有私立学校の体《てい》をなさしめ、帝室より一時巨額の金円を下附せられて永世保存の基本を立《たつ》るか、また、年々帝室の御分量《ごぶん....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
臨時再建費と称して有志の寄付を請うことあり。そのほか、金満家より不時に土地または金円を献納することありという) 僧侶の月給は、寺院の大小と僧侶の名望とによりて....
雷門以北」より 著者:久保田万太郎
抵こゝにて買求むるを以て日々の商売額甚だ多きを以て出店を希望するもの多く、多額の金円をいだすにあらざれば容易にその店株を得る能はず、場所によりては三百円以上に達....