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「金剛不壊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

金剛不壊の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
けはとりとめたが、その代り今度は火に入《い》って焼けず、水に入って溺《おぼ》れぬ金剛不壊《こんごうふえ》のからだだと号して寺内《じない》の蓮池《はすいけ》へ這入....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
のは二十七回だと、立札がしてあるが、そんなことはどうでもいい。登山者の眼中には、金剛不壊の山の本体の前に、永久性の大鳥居がただ一つあるばかりだ。神楽殿の傍には、....
風流仏」より 著者:幸田露伴
なり青くなり新聞紙|引裂捨て何処ともなく打付たり。 下 恋恋恋、恋は金剛不壊なるが聖 虚言という者|誰吐そめて正直は馬鹿の如く、真実は間抜の様に扱....
魔都」より 著者:久生十蘭
真名古の心情を充分に形容することは困難であろう。切磋骨を刻むが如き努力の成果と、金剛不壊の真名古の信念は、こういう恍けた二つの現象によって、今やガラガラと音を立....
樹の根」より 著者:和辻哲郎
から切り離された、急峻な山の斜面である。幾世紀を経て来たかわからない老樹たちは、金剛不壊という言葉に似つかわしいほどなどつしりとした、迷いのない、壮大な力強さを....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
体とするまでは思い絶たない望みであるのだ。天地と自分と一枚の肉体となって、そこに金剛不壊の自己を打ち樹てる。そこまで行かねば刃を退かない勝負の修業だった。けれど....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
定の法則があるし、彼の踏む足といい、五体のどこといい、武蔵から見て、これは立派な金剛不壊の体をなしている。かつて出会った幾多の達人中にも考え出されないほど、この....