金剛砂[語句情報] » 金剛砂

「金剛砂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

金剛砂の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地は饒なり」より 著者:宮本百合子
恨とに遭遇しなければならないのは、明かに予知されます。茫漠たる原野に、一粒ずつの金剛砂を求めて行くような労力と、収穫の著しい差異も、覚悟しています。けれども、ほ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
肋《あばら》と相伴う。されば平滑な硝子《ガラス》板を蛇這い得ず。その板をちょっと金剛砂で磨けば微細の凸起を生ずる故這い得。また蛇の進行を示すとてその体上下に波動....
露肆」より 著者:泉鏡花
も敷物にもぱらぱらと夜風に散らして、縞の筒袖|凜々しいのを衝と張って、菜切庖丁に金剛砂の花骨牌ほどな砥を当てながら、余り仰向いては人を見ぬ、包ましやかな毛糸の襟....
南さんの恋人」より 著者:豊島与志雄
がいつもぴかぴか光っていた。四五日おきには必ずマニキュアの道具が取出された。まず金剛砂板、それから外皮除去液、艶出液、エナメル……十本の指先をすっかり仕上げてし....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
にたいする反抗を教える小学教員、手紙や電報を焼く郵便局員、機械の歯車仕掛けに砂や金剛砂を投げ込む工場職工、造兵廠《ぞうへいしょう》を破壊する造兵職工、焼かれる船....
上海」より 著者:横光利一
ていた。彼らは列を作った機械の間へ虱のように挟まったまま錆びを落した。機械を磨く金剛砂が湿気のために、ぼろぼろと紙から落ちた。すると、工人たちは口々にその日本製....