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金台
「金台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金台の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野分」より 著者:夏目漱石
朶《いちだ》の暗き髪を束《つか》ねながらも額際《ひたいぎわ》に浮かせたのである。
金台に深紅《しんく》の七宝《しっぽう》を鏤《ちりば》めたヌーボー式の簪《かんざし....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
も、九段上、番町界隈、銀座一丁目より築地ヘ。新橋駅より新橋演舞場の方へかけて、白
金台町附近、高樹町、霞町、浅草観音さま本堂、本郷三丁目より切通坂へかけて、秋葉原....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
れていずくともなく消え失せた。 素人探偵 麻布一之橋から白
金台の方へ這入って行く、細々とした店舗が目白押しに軒を並べている狭苦しい通りから....
「道標」より 著者:宮本百合子
手で一対の耳飾りをつまみあげて見ていた。ちょうど伸子の小指のさきほどある紫水晶が
金台の上にぷっちりとのっていて、その紫から滴《したた》りおちたひとしずくの露とい....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
つボタンは十八金。襟飾は最近流行し初めた緑色の派手なペルシャ模様。留針は物々しい
金台の紅玉。腕輪はニッケルの撥条。帽子は舶来の緑色ベロアに同じ色のリボン七|吋四....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
人品の好い仁で、尤も大禄を取った方は自然品格が違います。大分貯えも有りまして、白
金台町へ地面を有ちまして、庭なども結構にして、有福に暮して居りました。眞葛周玄と....
「地上」より 著者:島田清次郎
母さんは?」 「どうしても中へはいるのは厭だといって肯かないんです」 十畳室は
金台の屏風と色彩の燃えるような熾烈な段通とで平一郎にはもく/\ともれあがるような....
「上海」より 著者:横光利一
や、枯れ凋んだサフランや、西蔵産の蛇酒の空瓶が並んでいるし、壁には優男の役者の黄
金台の画が貼ってあるし、いや、それより、何より参木の着ているこの蒲団は、もう男た....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
いか悪いか知れません、と云って何時まで斯う遣っても置かれないと云うので、直ぐに白
金台町の高野寺へ頼み、仙太郎の縁類の積りにして葬式も立派に致しましたから、小左衞....