金塊[語句情報] »
金塊
「金塊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金塊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
さん」 刑事は猫なで声を出して云った。 「旦那方」私は真面目に云った。「銀座の
金塊は、私がやったのじゃありませんぜ」 「ナニ……君だと云やしないよ」 刑事は....
「地中魔」より 著者:海野十三
生はこの地盛を幸に月島へ出かけては、地質の研究に文字通り寝食を忘れている有様だ。
金塊事件のニュースが出たとき、三吉と大辻はまた理科大学で地盛を見ていた。二人は号....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
ああ、するとあの有名な大探偵蜂矢十六氏のことですね。空魔事件、宝石環事件、百万円
金塊事件などを迷宮の中から解決したあの大探偵のことですね」 道夫はその有名な大....
「月世界探険記」より 著者:海野十三
りついた。 「猿田飛行士が、艇にひとり乗って逃げだしたのです。はじめ猿田さんは、
金塊を持って艇内に入って来ましたが、もう一度取りにゆくから一緒にゆけといって、私....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
だか銀座のある時計屋の飾窓の硝子を悪漢が煉瓦で叩き破って、その中にあった二万円の
金塊を盗んで行ったことがあります。あの調子です。しかし煉瓦位では、こんなに大きい....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
思議な国である。戦争が始ると、先ずまっさきに避難したのはルーヴル博物館の陳列品と
金塊で、巴里の保存のために祖国の運命を換えてしまった。彼等は伝統の遺産を受継いで....
「巴里の唄うたい」より 著者:岡本かの子
拠立てられた。このとき他の国の財政の慌てふためきをよそにフランスへは億に次ぐ億の
金塊がぐんぐん流れ込んでいた。 だが、やがてこの国にも不況が来た。冬を感ずるの....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
いるか、それを知らないで、ただ自分の理想だけを追うていると、われわれは、ちょうど
金塊を抱いて海の底に沈むような愚を演じなければならないのだ。朝倉先生のようにすぐ....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
ナニ尺八のねいろが異った? ふうむ、それは何故だろうな?」「善光寺本堂の天井に、
金塊が釣るしてあるからだ」「ナニ
金塊が釣るしてある?」「さよう
金塊が釣るしてある....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
茶滅茶に掻き乱してやりたい。自分で天下を取ろうとは毛頭考えぬ」 黒姫|山下から
金塊を取出したら、それを運用して破天荒の奇策を弄し、戦わずして徳川一門を滅亡させ....
「錬金詐欺」より 著者:小酒井不木
の二位で売る契約をし、いざというときに、真鍮粉を渡したからである。 なお又彼は
金塊詐欺をも行った。それはやはり、
金塊を売る契約をして、いざという時に真鍮の中へ....
「ルヴエルの『夜鳥』」より 著者:平林初之輔
ーに似ているわけではない。ポーの作品は山から掘りだしたままの鉱石のなかにひらめく
金塊の趣があるが、ルヴェルの作品には彫琢の限りをつくした珠玉のような趣がある。コ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
、辛抱づよさは、まもなく酬いられた。スペインの西インド商船隊が、二千万デュカツの
金塊を積んで、イギリス艦隊が立ち去った僅か二日後に、タグスの港へ入港したという情....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
こは智慧で、どんな深い所からでも取って来ます。
山の礦脈の中や、人家の地の底に、
金塊もあれば金貨もあります。
そんならそれを誰が取って来るかとお尋ねなさるなら、....
「心霊の抱く金塊」より 著者:大倉燁子
者深井博士の話を、熱心に聞いていた。もう秋だというのに恐ろしく蒸し暑い晩だ。 「
金塊はたしかにあった。この眼で見てきたのだから間違いはない、価格はまず五億万円ほ....