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金太郎
「金太郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金太郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
変形の要所《かなめ》は、それと見定めることは出来なかった。そして、腹に巻いてある
金太郎のような、腹掛の黒さだけがちらついて、妙にその場の雰囲気を童話のようなもの....
「雪の塔」より 著者:海若藍平
ス様、七福神、達磨《だるま》さん、鍾馗《しょうき》大臣、サンタクローズ、桃太郎、
金太郎、花咲爺、乙姫様や浦島太郎、熊、鹿、猪や兎なぞいう獣《けもの》や鳥やお魚や....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
月は初の節句であると云うので、私は祝い物の人形をとどけに行くのであった。わたしは
金太郎の人形と飾り馬との二箱を風呂敷につつんで抱えていた。 わたしの車の前を一....
「雁坂越」より 著者:幸田露伴
それを担いで、夏の炎天ではないからよいようなものの跣足に被り髪――まるで赤く無い
金太郎といったような風体で、急足で遣って来た。 すると路の傍ではあるが、川の方....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
切にせん処であるらしい。そしておもちゃと云えば、随分貧弱なものばかりだ。心斎橋の
金太郎ほどのいいおもちゃを売っているうちは無い。何しろおもちゃのいいのは米国だ。....
「太郎坊」より 著者:幸田露伴
細君はうち微笑みつつ、 「どうも大層いいお色におなりなさいましたね、まあ、まるで
金太郎のようで。」 と真に可笑そうに云った。 「そうか。湯が平生に無く熱かったか....
「凧の話」より 著者:淡島寒月
通の凧の絵は、達磨、月浪、童子格子、日の出に鶴、雲龍、玉取龍、鯉の滝上り、山姥に
金太郎、或いは『三国志』や『水滸伝』の人物などのものがある。また字を書いたのでは....
「金太郎」より 著者:楠山正雄
一 むかし、
金太郎という強い子供がありました。相模国足柄山の山奥に生まれて、おかあさんの山う....
「滝田哲太郎氏」より 著者:芥川竜之介
滝田君はいつも肥っていた。のみならずいつも赤い顔をしていた。夏目先生の滝田君を
金太郎と呼ばれたのも当らぬことはない。しかしあの目の細い所などは寧ろ菊慈童にそっ....
「宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
った。まだ宝塚歌劇を創めない前に、私は帝劇でオペラを見たことがある。三浦環や清水
金太郎らが出ていて、演し物は「熊野」であった。ところが、それを見ながら観客はゲラ....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
共に諳んじていた。富山の奥で五人の大の男を手玉に取った九歳の親兵衛の名は桃太郎や
金太郎よりも熟していた。したがってホントウに通して読んだのは十二、三歳からだろう....
「歌麿懺悔」より 著者:邦枝完二
兵衛など、入れ代り立ち代り顔を見せられたところから、近頃また思い出して描き始めた
金太郎の下絵をそのままにして、何んということもなくうまくもない酒を、つい付合って....
「御堀端三題」より 著者:岡本綺堂
この五月は初の節句であるというので、私は祝物の人形をとどけに行くのであった。私は
金太郎の人形と飾り馬との二箱を風呂敷につつんで抱えていた。 わたしの車の前を一....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
人も通わぬ此の窟を天地として、人間らしい(?)のは阿母一人で、昔物語に聞く山姥と
金太郎とを其のままに、山※や猿や鹿や蝙蝠を友としつつ、此に二十余年を送り来った重....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
来る丸木舟も見えた。一人、二人、三人、四人、五人、あ、六、七人。 「来た、来た、
金太郎金太郎。」歓声がひとしきり揚った。 オロチョン族の
金太郎は少からず人気男....