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金奉行
「金奉行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金奉行の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「護持院原の敵討」より 著者:森鴎外
に天保四年|癸巳の歳十二月二十六日の卯の刻|過の事である。当年五十五歳になる、大
金奉行山本|三右衛門と云う老人が、唯一人すわっている。ゆうべ一しょに泊る筈の小金....
「元禄十三年」より 著者:林不忘
届けて帰邸《かえ》ってきた久野彦七も納戸《なんど》役人の北|鏡蔵《きょうぞう》も
金奉行の十寸見《ますみ》兵九郎も黙っていた。 岡部辰馬は、岡部美濃守の弟だった....
「口笛を吹く武士」より 著者:林不忘
指さして、 「ほら、ここにある。前原|伊助《いすけ》宗房《むねふさ》、中小姓、兼
金奉行、十石三人扶持――。」 二 一角は、貧乏ゆすりのように、細か....
「狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
故障と言うのは何かいなあ」 「それは、ほかでもない。この二月の初め頃から日田のお
金奉行の下役で野西|春行という若侍が、蔵元屋へチョイチョイ出入りするようになった....
「茶漬三略」より 著者:吉川英治
者に触れるように、すぐ伝えておけ」 湯殿の次の揚屋に腰打ちかけたまま、さらに、
金奉行を呼びにやられた。 「いくらある。城内の蓄えは」
金奉行は、即答して、 ....