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金字塔
「金字塔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金字塔の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
であろうという考えを抱くようになったのは明白である。 エジプト人がケオプスの大
金字塔(紀元前約三〇〇〇年)を建築したとき、その設計のために、彼らの中でも最も優....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
りゃ問題にはしないけれども、この形と符合するものが、ナルマー・メネス王朝あたりの
金字塔前象形文字の中にある。第一、こんな窮屈な不自然きわまる形の中に、博士がなぜ....
「アインシュタインの教育観」より 著者:寺田寅彦
いう学問の実際の起原はそういう実用問題であったではないか。例えばタレースは始めて
金字塔の高さを測るために、塔の影の終点の辺へ小さな棒を一本立てた。それで子供にス....
「吹雪のユンクフラウ」より 著者:野上豊一郎
ような山で、位置も私たちの通り過ぎるすぐ前にあり、独りで淋しそうにしてるが、形は
金字塔型のなかなか形のよい山だ。上の方は雪で白く、下の方はまだらだった。 テュ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
れらの報告は、永久に、この蘇格蘭《スコットランド》僧侶の学識、良智、教養の偉大な
金字塔として残るであろう。隣接諸教区がこれと一緒になっていないのは遺憾なことであ....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
な謎を解くものが訪れるのではないかと考えられた。 その四人は朝枝を加えて、やや
金字塔に近い形を作っていた。 と云うのは、中央にいる諾威人の前砲手、ヨハン・ア....
「桜花を詠める句」より 著者:杉田久女
も女流俳人が全国的にひたすら堅実な歩みを続けてゆく努力は、やがて純正な女流俳句の
金字塔を築きあげる永遠の礎ともなり、女流俳句の位置を高め、必らず完成の域へ到達す....
「偽刑事」より 著者:川田功
落着いて店の中を歩いた。卓の上には積木細工の様に煙草を盛上げたり、食料品の缶詰が
金字塔型に積重なったりして居た。彼は其辺を一ト渡り見渡して、女の方へ眼を移した。....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
悠たりした線が終ると、薬師の大岳が根張りの強い大日岳を礎のように蹈まえて、穏かな
金字塔を押し立てる。遠い空に白山が独り雲の褥を幾枚か重ねて端然と坐っている。富山....