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「金帛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

金帛の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黄金の枕」より 著者:田中貢太郎
て二十三年も経って、生きた人と交往していた」 そこで王妃は道度を※馬都尉にし、金帛車馬を賜うて本国の隴西へ帰らした。....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
として吹聴し、ここに開業の運に至ったのである。幾ばくもなくして病家の数が殖えた。金帛を以て謝することの出来ぬものも、米穀|菜蔬を輸って庖厨を賑した。後には遠方か....
織成」より 著者:田中貢太郎
と窓を開けた。一羽の色鳥が飛んで来たようにして織成が帰って来た。すると窓の中から金帛珍物をこちらの舟に向けて投げてくれた。それは皆王妃の賜物であった。 柳夫妻....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
その方の召使いの妾等を願望の媒となし、度々登城仕らせ、殊に数日逗留、その節莫大の金帛相い贈り、内外の親睦を結び置き候儀、不届き至極。 四、諸事倹約と申す名目を....
雪の宿り」より 著者:神西清
ちょろと小鼠のように逃げ走る人影がちらつきます。難民の小倅どもがまだ諦めきれずに金帛の類を求めているのでございましょう。……こうしてさしもの桃華文庫もあわれ儚く....
三国志」より 著者:吉川英治
や、あんた知れきっているじゃありませんか、なぜ今日、督郵閣下の前に出る時、賄賂の金帛を、自分の姿ほども積んでお見せしなかったんです。そしてわれわれ随員にも、それ....
三国志」より 著者:吉川英治
徳の名にもかかわるという潔癖からである。 廖化はまた、せめて路用のたしにもと、金帛を献じたが、それも強って断ったけれど、その志には深く感じて、関羽は別るるに際....
三国志」より 著者:吉川英治
ような心地がする」 玄徳は、関羽と張飛を呼んで仔細を語り、また供に持たせてきた金帛の礼物を、 「主従かための印ばかりに」と、孔明へ贈った。 孔明は辞して受け....
三国志」より 著者:吉川英治
、玄徳の小心を笑った。 玄徳はほっとして、老女侍女など千余人の召使いに、莫大な金帛を施した。 七日にわたる婚儀の盛典やら祝賀の催しに、呉宮の内外から国中まで....
三国志」より 著者:吉川英治
をお大切に、ただよろしく申したとお伝えあれ」 使者には充分な馳走をし、土産には金帛を送って、懇ろに城門へ送った。 帰る使者の姿を見ると、荊州の民は、かねて書....