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金打
「金打〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金打の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
明してかくお話をして、是をどうも疑念てえ事はない、宜しい手前も武士《さむらい》で
金打《きんちょう》致します…今日はいけません…木刀を帯《さ》して来たから今日は金....
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
っと》に離れぬ守りに日本中の婦女が便宜してその葉を求め鏡の裏に保存し、また武士の
金打《きんちょう》同様に女人はこの梛の葉を引きて誓言せり。定家卿が後鳥羽上皇に随....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
かくのとおりにござる」 莞爾《かんじ》として笑《え》みをのせると、かちりと強く
金打《きんちょう》して見せましたものでしたから、たのもしげな右門のその誓約によう....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
時、この三人の間で、出羽殿への復讐を固く誓ったので――神前に額ずいて、三人同時に
金打《きんちょう》いたしてござる。」 大次郎は、そう言って頭を低《さ》げた。 ....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
やりたい、殿様どうか願います」 飯「宜しい、差上げましょう、御胡乱に思召すならば
金打でも致そうかね」 相「そのお言葉ばかりで沢山、有難うございます、早速娘に申し....
「魔像」より 著者:林不忘
きむら》の鍛《う》って野分《のわけ》の称ある逸剣を取って、ニヤニヤ笑いながら、「
金打《きんちょう》しよう」 「うむ。盟約《めいやく》の証《しょう》じゃ」 行燈....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
、直様此方へ帰って来る。もし正夢で御病気ならば、御看病申上げて、其後は屹と帰る。
金打致して誓い申す」 真心は竜次郎の眼に涙と成って浮ぶので有った。これには生縄....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
ないのだ。その金を持って飢えて泣いている百姓の子を何十人、助けに行くとも言った。
金打《きんちょう》、嘘だとは思わぬ。したが飢えて泣いているのは、天下、その何十人....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
ないのだ。その金を持って飢えて泣いている百姓の子を何十人、助けに行くとも言った。
金打《きんちょう》、嘘だとは思わぬ。したが、飢えて泣いているのは、天下、その何十....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
て、何か談笑しつつ此方へ来るのだった。いずれも、この日は鎧だが、とくに道誉の、鉢
金打った風折烏帽子に、彼らしい派手好みな陣装いは、ひと目で彼と、すぐ分る。 わ....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
えて、あたりの山を寄せ付けまいと威嚇している。立山と奥大日との間から黒岳が銀の筋
金打った鉄兜の鉢を朝日に輝かして、黒部川の奥に覇を唱えている。蓮華岳の悠たりした....