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金札
「金札〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金札の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小田原陣」より 著者:菊池寛
記』に「東国御陣立とて、万方震動なり」とある。 作り髭を付け、唐冠の甲を著け、
金札緋威の鎧に朱塗の重籐の弓を握り、威儀堂々と馬に乗って洛中を打ち立った。それに....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
にあたる。これらの駄賃が支払われる場合に、今までどおりの貨幣でなくてそれにかわる
金札で渡されたとしても、もし一両の札が実際は二分にしか通用しないとしたら。 そ....
「獄中生活」より 著者:堺利彦
は綿入の筒袖で、衿に白布が縫いつけられて、それに番号が書いてある。この白布は後に
金札に改められた。堺利彦はこれより千九百九十号というものになり了った。 この前....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
結局、三日のうちには、必ずその奥方が一度は姿を見せるであろうから、その時に鉄札か
金札かを見届けようということで議論が定まりかけた時分に、裏庭で一発の花火が揚りま....
「Moods cashey」より 著者:服部之総
ツ シンジョー アリマス。これだけで、かの長仁義をきったつもりだから、おかしい。
金札というのは、もしそれがたんに「紙幣」を意味するピヂン・イングリッシュでなく、....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
――が、菱川がいったのでは……天下にかれの最も気に食わない菱川のそういったのでは
金札でも鉄札……飲めばいゝんだろう、飲んだら不思議はねえんだろう。――ついしてそ....
「俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
出してみているうちに、ぼつぼつと俳句ができないこともないのであります。たとえば、
金札のやうなカルタやお年玉 年玉にもらひて取りしカルタかな これ程の年玉は無きカ....