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金枝玉葉
「金枝玉葉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金枝玉葉の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
で、御年も若く繊弱い宮様のような女性でありながらも、ことに宮中の奥深く育てられた
金枝玉葉の御身で、上方とは全く風俗を異にし習慣を異にする関東の武家へ御降嫁された....
「秋の筑波山」より 著者:大町桂月
筑波山新たに光彩を添へぬ。然るに、殿下今や亡し。測候所は文部省が引継げりと聞く。
金枝玉葉の御身を以て、斯かる山上に測候所を設立し給ひし御志の程、世にも尊く仰がる....
「三国志」より 著者:吉川英治
に対して、賢弟などとなれなれしく称んだが、こちらはいやしくも漢の天子の流れをくむ
金枝玉葉だ、汝は一|匹夫、人家の奴に過ぎない男ではないか。無礼者め! 戸外へ出ろ....
「三国志」より 著者:吉川英治
ものだな」 夏侯楙は軍議の席で、まるで他人事みたいに趙雲の武勇を賞めた。魏帝の
金枝玉葉だけあって、大まかというのか、なんというのか、諸将は彼の顔をながめ合って....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
天子が天子を。 囚えて捕虜としたことでしかなかった。一系の根も血も一つの、
金枝玉葉ではあったのに。 しかし北朝の皇室を見る南朝の憎しみはどうしようもなか....