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金権
「金権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金権の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縮図」より 著者:徳田秋声
、時代錯誤の可笑しさ身すぼらしさをさえ感じさせたこともあったが、明治時代の政権と
金権とに、楽々と育まれて来たさすが時代の寵児であっただけに、その存在は根強いもの....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
たところに依りますと、このJ・I・C秘密結社と申しますのは実は、紐育ウオール街の
金権者団体を背景とする新タマニー・ホール一派の手先でありまして、内密にハウス大佐....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
から凄いだろう。 そればかりじゃない。そうした各地の網元の背景には皆それぞれの
金権、政権が動いているのだ。その頭株が最初に云ったような連中だが、その配下に到っ....
「三年たった今日」より 著者:宮本百合子
のかげに出来るだけ発言のよわい、依らしむべき民、原住民としてのこしておこうとする
金権力の二重の欲望があることを、日本の人民はこの第二の時期に学んだのであった。 ....
「便乗の図絵」より 著者:宮本百合子
。しかし、その半面では西ヨーロッパと東ヨーロッパの対立を挑発し、また秘密計画Xと
金権活躍を公言して、弱小国の人民の意志の買いしめを宣言して憚らない。 現代の独....
「ジャーナリズムの航路」より 著者:宮本百合子
からも自省しなければならないと云われたのもあたっている。それにつられて御丁寧にも
金権政治工作に毎日を買いわたしてしまっているのは、ほかならぬ購読者なのであるから....
「「晩年」に就いて」より 著者:太宰治
中から、あなたは、美しさを発見できるかどうか、それは、あなたの自由です。読者の黄
金権です。だから、あまりおすすめしたくないのです。わからん奴には、ぶん殴ったって....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
、累代の家老筋たる重臣が主家のために特に取りきめた縁組にしては妙ではないか。世に
金権結婚と称する通り、華族が金持と縁を結ぶことはある。なるほど須和康人は金持には....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
分の勢力を布衍した。というのはこれも利き所利き所の諸侯へ金子を貸すことによって、
金権を手中に握ったのである。
これを要約していう時は、金と女とを進物にして、閥....
「柳原燁子(白蓮)」より 著者:長谷川時雨
ばんの袖は紫友禅のモスリン。五つ衣《ぎぬ》を剥《は》ぎ、金冠をもぎとった、爵位も
金権も何もない裸体になっても、離れぬ美と才と、彼女の持つものだけをもって、粛然と....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
がなかった。今日の市会の様子を見てみると、どうも議員が真面目じゃないね。すべてが
金権化しているね。これじゃ賀川市長がいくら苦心して、空中征服を思い立っても結局は....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
に行動をいたします。 最後に申し上げたいのは現在、日本の政治は金の政治であり、
金権政治であります。この不正を正さねばなりません。現在わが国の政治は選挙でばく大....