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金瓶梅
「金瓶梅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金瓶梅の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
子でこう言いながら、うやうやしく頭を下げた。これが、当時八犬伝に次いで世評の高い
金瓶梅《きんぺいばい》の版元《はんもと》を引き受けていた、和泉屋市兵衛《いずみや....
「ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
特別な意味があったのである。 或日先生の机の下から唐本が覗いているのを見ると、
金瓶梅《きんぺいばい》であった。僕は馬琴の
金瓶梅しか読んだことはないが、唐本の金....
「野狐」より 著者:田中英光
倉を持った家が近くにあったのを思いだす。私はそれでも黙って、桂子に次の日の朝、「
金瓶梅」を書き引替えで稿料を持ってきてくれた雑誌社の金を全部渡す。私にも数々の桂....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
第十一の男は語る。 「明代も元の後を亨けて、小説戯曲類は盛んに出て居ります。小説では西遊記、
金瓶梅のたぐいは、どなたもよく御承知でございます。ほかにもそういう種類のものはた....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
ありなん、これぞ淑女のたしなむ処よ。」 「違う違う、稗史だそうだ。」 「まさか、
金瓶梅……」 「紅楼夢かも知れないよ。」 「何だ、紅楼夢だ。清代第一の艶書、翁が....
「雁」より 著者:森鴎外
曲角に、鉤なりに縁台を出して、古本を曝している店があった。そこで或る時僕が唐本の
金瓶梅を見附けて亭主に値を問うと、七円だと云った。五円に負けてくれと云うと、「先....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
るとはいえ、マーケットのアンチャンとちがって、彼はそれまで女というものを知らず、
金瓶梅もチャタレイ夫人すらも読破した形跡がないのだね。結婚初夜に新妻をモテナス何....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
発的な拷問には、治病という効能のほかに、一種のエクスタシーがあるのかも知れない。
金瓶梅には雷雨のさなかに女の腹部に灸をすえる件りが時々現れる。 すると、西洋映....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
くと言われている。さらに唐宋の豊麗な詩文に対して、明は『水滸伝』、『西遊記』、『
金瓶梅』のごときを特徴とする。唐宋の醇美な彫刻絵画に対して、明は宣徳・嘉靖・万暦....