金瘡[語句情報] »
金瘡
「金瘡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金瘡の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
、娘が下るまでゞ宜いんです」 長「そんなら拵えましょう」 助「湯河原は打撲と
金瘡には能いというから、緩り湯治をなさるが宜い、就てはこの仏壇の作料を上げましょ....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
らずぶの堅気でもなさそうなこの女の死顔、はだけた胸に三カ所、右の手に二つの大小の
金瘡《きんそう》、黒土まみれに固くなっていてもまだなんとなく男の眼を惹く白い足首....
「三国志」より 著者:吉川英治
ううむ――と一声うめいて悶絶してしまった。典医が診ると、せっかく一時なおっていた
金瘡がやぶれ、全身の古傷から出血していた。 もう名医|華陀の力も及ばなくなった....
「三国志」より 著者:吉川英治
手をかざして、戦場を眺めていたが、 「なるほど、たしかに周瑜にちがいないが、まだ
金瘡は癒っておるまい。およそ
金瘡の病は、気を激するときは破傷して再発するという。....
「三国志」より 著者:吉川英治
ら――)と、思うもの、ただ魏の将士のみではなかった。 曹操の面部は腫れあがり、
金瘡は甚だ重かった。彼は、その病躯を氈車のなかに横たえ、敗戦の譜いたましく、残余....