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「金神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

金神の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
して本所四ツ目の生き埋め行者、つづいては日本橋|本銀町《もとかねちょう》の白旗|金神《こんじん》なぞ五カ所がまず名の知れたところでござります」 「よく教えてくれ....
古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
く方法はあるまいかといっしょうけんめいに、相談をなさいました。 そうすると、思金神という、いちばんかしこい神さまが、いいことをお考えつきになりました。 みん....
霜凍る宵」より 著者:近松秋江
、たとい今までのような商売をしていた者でも、私に※じゃありませんか。あなたはよく金神様を信心しているが、何を信心しているのです」私の言葉はだんだん優しい怨み言に....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
、一刻一|刹那も休んでいないのだから恐ろしいぞよ。吾々の一生を支配している「艮の金神」というのは、実にこの「心理遺伝」の原則であるぞよ。今にドエライ証拠を出すぞ....
斜坑」より 著者:夢野久作
ながら表口から這入って来る者……。 「どうしてマア助かんなさったとかいな」 「土金神さんのお助けじゃろうかなあ」 と見舞を云う男や女の群で、二室しかない福太郎....
金神経の少女」より 著者:蘭郁二郎
っている変圧器や真空管などを片づけると、僅かな席をつくってくれた。 白金神経の女 「へーえ」 しばらく、この奇妙な地下の研究室を見廻していた私は 「....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
慄《ふる》え上がって後ろをふり向くと、丹後守は笑いながら、 「もう少し前へ出ると金神《こんじん》が待っている」 丹後守はこの男のために借金と死神を払ってやった....
文学に現れたる東北地方の地方色」より 著者:佐左木俊郎
天平二十一年の二月、百済の王敬福という者が、今の、宮城県遠田郡涌谷村字黄金迫の黄金神社附近から、黄金を獲って朝廷に献じたのが、日本で黄金の発見された最初のようで....
迷信解」より 著者:井上円了
ものにて、これを俗に三年ふさがりと申しておる。八将神のほかに人の最も恐るるものは金神である。金神の由来につきては、一層ばからしき神話が伝えられておる。すなわち、....
春泥」より 著者:久保田万太郎
仕度をしねえ。」 そのまゝ、かれは、手拭と石鹸を西崎にわたして茶の間へ入った。金神さまのまえに一寸手を合せ、すぐに長火鉢のまえの、友禅の大きな蒲団のうえにすわ....