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金花
「金花〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金花の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
また人を待つように、碧玉の簫《しょう》などもかかっている。壁には四幅《しふく》の
金花箋《きんかせん》を貼って、その上に詩が題してある。詩体はどうも蘇東坡《そとう....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
て、そして金物屋、小間物屋、絵草紙屋、煎豆屋、おでん屋、毛革屋、帽子襟巻手袋屋、
金花糖屋、更に夏なれば虫屋、風鈴屋、簾屋、茣蓙屋、氷屋、甘酒やなど、路の両側に櫛....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
る、この国多く善馬出る所以なり、諸先志に聞きて曰く、近き代に王あり号《な》づけて
金花という、政教明察、竜馭乗に感ず、王|終《つい》に没せんとするに、鞭その耳に触....
「天守物語」より 著者:泉鏡花
て、人間の首や、沢庵の尻尾はの、かくやにせねば咽喉へは通らぬ。そのままの形では、
金花糖の鯛でさえ、横噛りにはならぬ事よ。 朱の盤 後生らしい事を言うまい、彼岸は....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ふそう》第一とうたわれた、その松島の風景的地位というものも見定めておきたいし、黄
金花さくという陸奥の風物は一として、わが画嚢《がのう》に従来なかった土産物《みや....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
道ふみたがへて、石の巻といふ湊《みなと》に出づ。『こがね花咲く』と詠みて奉りたる
金花山海上に見わたし、数百の廻船、入江につどひ、人家地をあらそひて、竈《かまど》....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
》に道ふみたがへて、石の巻といふ湊《みなと》に出づ。こがね花咲くと詠みて奉りたる
金花山、海上に見わたし、数百の廻船、入江につどひ、人家地をあらそひて、竈《かまど....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
毛』や『安愚楽鍋』などが持て囃されたのである。草双紙の挿絵を例にとって言えば、『
金花七変化』の鍋島猫騒動の小森半之丞に、トンビ合羽を着せたり、靴をはかせたりして....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
んどん》のぶどうもちだの、飴《あめ》やが並んだ。金米糖《こんぺとう》やもあった。
金花糖やも人形町に店があって、招き猫は大小となく出来ていた。噛《かじ》るとガラン....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
いう意味である。 ○ 天皇の御代栄えむと東なるみちのく山に
金花咲く 〔巻十八・四〇九七〕 大伴家持 大伴家持は、天平感宝元年五月十二日、....
「鴉片を喫む美少年」より 著者:国枝史郎
柳の花が、咲き揃っている季節だった。 その夜僕は上海城内の、行きつけの鴉片窟「
金花酔楼」へ、一人でこっそり入って行った。 その家は外観は薬種屋なのだ。 し....
「文学に現れたる東北地方の地方色」より 著者:佐左木俊郎
代文学に繋がるもののうちでは最も面白いもののようでありますが、黄金に就いては「黄
金花咲くみちのくの……」というような歌もありますように、昔の人達は、東北地方をば....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
きそい、顔のうえに扇子《せんす》をかざして木遣節《きやりぶし》。 ※やあー、小
金花咲く盃で、さいつおさえつお目出たや、大盃の台のみぎわに松植えて、千代さい鶴ひ....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
脂の厚い女が斯んな唄を謡う様になった。 行くにゃ辛いがお山は飛騨よ 黄金白
金花が咲く 「小旦那……小旦那……。昨夜も亦、彌作の内で鶏を盗られたと云いますよ....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
の砂中から発見したのであったかもしれぬが、それが歌人の口に上っては、「陸奥山に黄
金花咲く」となる。山なる哉、山なる哉、山は人間第一の宝を隠している倉庫である。そ....