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金製
「金製〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金製の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
を焼くべしと公言せしが、果たしてその夜、火を社殿に放ち、無数の古神像、古文書、黄
金製の幣帛《へいはく》、諸珍宝、什器、社殿と共にことごとく咸陽《かんよう》の一炬....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
下には又其れぞれに小さい箱詰になって居る、其の一番上の箱から昔の王冠が出た、無論
金製である。
之は割れたのを纒めて入れて有ったと見え、取り出すと共に四個に割れ....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
に緊張した。銀座の金塊盗難事件以来というものは、黄金を探して歩いた二人だ。その黄
金製品である金貨が、屍体となった赤ブイ仙太の掌中から発見されたということは、極め....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
ていたトランクの中に、相当多額の遺産を残して置いてくれた。それは主として宝石と黄
金製品とであったが、父が海外で求めて溜めていたものであろう。その遺産故に妾を世話....
「琥珀のパイプ」より 著者:甲賀三郎
。それは彼がこの窓の中に同僚の誰彼が持っていて、かね/″\欲しいと思っていた、黄
金製カフス釦を見入った時に、思わず自分の貧弱なカフス釦が恥しくなって、無意識にか....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
て、金作りの鶏と言わず、熊野の咄《はな》しは東北国のより新しく作られ、その頃既に
金製の鶏を宝とする風なかったものか。この竜神の伝説を『現代』へ投じた後数日、『大....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
る。 彼がお稲荷さんの境内の木の根元から掘りだした半かけの金属片は、たしかに黄
金製であったのだ。彼はそれを、海岸通りからちょっと小路にはったところにある万国骨....
「恐竜島」より 著者:海野十三
金色をした恐竜の卵であるなどとは思っていなかった。大昔の海賊が持ちこんだ金貨か黄
金製の装飾品か武器のたぐいであろうと見当をつけていた。 あいにくと、望遠鏡を持....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
て、支那人みたいななりの人形が番人然と構えているから、何かと思ったら、正十二時に
金製の小人形が四つ、流れるように順々に出てきて向側の戸へ消えるのだ。私達はわざわ....
「盗まれた手紙」より 著者:佐々木直次郎
宛名が書かれ、封印がしなおされたことは明らかだった。僕は大臣にさよならを言って、
金製の嗅煙草入れをテーブルの上に置いたまま、すぐ帰ってきた。 翌朝、僕はその嗅....
「作男・ゴーの名誉」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
ボーも疑問の人物ゴーの重い鋤を借り出して持っていたからだ。ブラウンは問題の小型の
金製の本をしっかと携えていた。山上の墓地に達する路は曲りくねってはいるが、遠くで....
「眠る森のお姫さま」より 著者:楠山正雄
ナイフだの、フォークだので、こののこらずが、ダイヤモンドとルビーをちりばめた、純
金製のものでした。 ところで、みんなならんで食卓についたとき、ふと見ると、いつ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
るかした者は、決して多くを数えることはできませんな」 「手近かな卓上にあって、黄
金製で、ナリが小さくて持ち運びが便利だから、フリの泥棒がついでに盗むことも考えら....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
二度目の撥で糸が切れ、両側とも旧の状態に戻った時に、その反動を利用する、簡単な針
金製の弩機が差し込まれてあったのだよ」 そうして、浄善の死因に関する時間的な矛....
「錬金詐欺」より 著者:小酒井不木
るから、詐欺と縁の深いのは当然のことである。尤も、錬金術の抑もの起りは必ずしも黄
金製造のためではなかった。即ちその濫觴ともいうべきは古代エジプトに於ける金属の染....