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金襖
「金襖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金襖の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「煙管」より 著者:芥川竜之介
、殿中《でんちゅう》の一間で煙草をくゆらせていると、西王母《せいおうぼ》を描いた
金襖《きんぶすま》が、静に開《あ》いて、黒手《くろで》の黄八丈《きはちじょう》に....
「庭」より 著者:太宰治
。きのうは、新内《しんない》の女師匠が来た。富士太夫の第一の門弟だという。二階の
金襖《きんぶすま》の部屋で、その師匠が兄に新内を語って聞かせた。私もお附合いに、....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
しかな」 「なし、なし」と甲野さんは面倒臭くなったと見えて、寝返りを打って、例の
金襖《きんぶすま》の筍《たけのこ》を横に眺《なが》め始めた。 「そう落ちついてい....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
あくまで私はおろかにもその意味を充分に解していなかつた。
一番目の幕があいて、
金襖を背景に梅幸が、あの古典的な端麗な姿をあらわした時、私の耳についたのは、
「....
「堺事件」より 著者:森鴎外
二十五人が大広間に居並んだ。そこへ小南以下の役人が出て席に着いた。それから正面の
金襖を開くと、深尾が出た。一同平伏した。 深尾は云った。 「これは御隠居様がお....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
お眼覚めを申し上げるのです。
お居間は、たたみ十二枚。上段の間で、つきあたりは
金襖《きんぶすま》のはまっている違い棚、お床の間、左右とも無地の金ぶすまで、お引....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
ところとなってしまっててんで相手になんかされなかっただろう。錦城齋典山は人も知る
金襖、世話物の名人であるが、その典山にして晩年は「怪談|小夜衣草紙《さよごろもぞ....