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「金談〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

金談の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
妖婆」より 著者:芥川竜之介
是非一つ見て貰おう。」と、負惜しみの膝を進めました。「じゃ僕が案内しよう。この間金談を見て貰いに行って以来、今じゃあの婆さんとも大分懇意になっているから。」「何....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ハ一切債ルヘカラサル事。 但シ本月二日以来ノ分ハ此限ニアラス。 一、人ノ子女ヲ金談上ヨリ養女ノ名目ニ為シ娼妓芸妓ノ所業ヲ為サシムル者ハ其実際上則チ人身売買ニ付....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ねて女中を面喰わしたことでもわかります。ドコの荒神様《こうじんさま》を信心すれば金談がまとまるとか、ドコの聖天様《しょうてんさま》は縁結びにあらたかだということ....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
ら易断を立てる法へ進出して来た。そうして天下国家の事から失物《うせもの》判断縁談金談吉凶禍福に至るまでを易を立てて自ら楽んだり人に施したりして、自分の易断の自慢....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
お気をつけて下さい。 きょう野原の叔母さん富ちゃんと一緒に広島へゆかれました。金談のため。お手紙にあることは、口があきる程申しますが、もう云われて聞くという段....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
らない」 倉田がかうとめ役にでたが 「いや、僕のは色恋の話ぢやないんだ。単純な金談だ。女のことは金談にからまる景品にすぎない」 「いや、金談でもよろしい。とも....
貞操問答」より 著者:菊池寛
って、そんなことをよく知っている人に聞いたんですが、貴女は六白だから、今月は縁談金談はいいんです。十二日が大安でしたけれど、貴女の年には凶の日で、二十日の先勝が....
死屍を食う男」より 著者:葉山嘉樹
るっきり知らなければ文句はないが、自分は二黒《じこく》だと知っていれば、旅行や、金談はいけない、などとあると、構わない、やっつけはするが、どこか心の隅《すみ》の....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
。応対にも、強腰《つよごし》弱腰《よわごし》の手ごころをも心得ている。たいがいの金談は、若松屋が顔を出せば成り立つのだ。 まるで彼は、いながらにして江戸中の大....
好日」より 著者:三好十郎
ンチキ宗教であろうとなんであろうと、信仰すると言うのは悪い事じゃ無いが、縁談から金談、堀井家の再興まで受合う神様なんて、話がうますぎる。 お袖 馬鹿になさいまし....