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「金貨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

金貨の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
魔術」より 著者:芥川竜之介
。と言うのはまっ赤な石炭の火が、私の掌《てのひら》を離れると同時に、無数の美しい金貨になって、雨のように床の上へこぼれ飛んだからなのです。 友人たちは皆夢でも....
或る女」より 著者:有島武郎
ありったけの買い物をしてしまったのだ。使いをやって正金《しょうきん》銀行で換えた金貨は今|鋳出《いだ》されたような光を放って懐中の底にころがっていたが、それをど....
疑問の金塊」より 著者:海野十三
て来た。――ああ十一時。あの時刻だ。私はドーンと胸を衝かれたような激動を感じた。金貨を握った屍体 「うむ、事件だぞ」 「すぐ其処だ。行くか……」 二人の刑事は....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
のがチラと覗いているが、よく見れば気味の悪い骸骨だった。そしてそのまわりには丸い金貨がキラキラと輝いている。金貨は地面にもバラバラと散乱している。その側には一片....
少年探偵長」より 著者:海野十三
見たことのないものだった。古代文字というよりも、むしろ音符号のようであった。 「金貨の半分みたいだが、こんな大きな金貨があるんだろうか。とにかく妙なものだ。いっ....
海底都市」より 著者:海野十三
相当重いぞ!) 僕は夢に夢見る心地で、蟇口をあけた。 (ほほッ、すばらしい!金貨が入っている!) 本当だ。大きな蟇口の中には、ぴかぴか光る金貨が百枚近くも....
恐竜島」より 著者:海野十三
きまりゃしない。どっちかなあ、どっちかなあ……ええい、こんなに心の迷うときには、金貨うらないで行けだ。はてな、その金貨だが、持ってきたかどうか……」 ラツール....
暗号音盤事件」より 著者:海野十三
。要するに、イギリス政府は、こうなる以前に、早くも本土を喪うことを勘定にいれて、金貨の入った樽を方々の島や海底に隠したり、艦船用の燃料|貯蔵槽を方々の海中に沈め....
火薬船」より 著者:海野十三
出掛けた事務長の一行は、とどこおりなく取引をすませた。ノーマ号の船長ノルマンは、金貨でその代金をはらったが、その支払いぶりは、なかなかよかった。よほど金がある船....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
、なんだと」 「ええ、あのう班長に、私がお守にしているビクトリヤ女皇のついている金貨をあげますよ」 「おおあの金貨か。これはうめえ話だ。ようし、班員あつまれ。検....
南地心中」より 著者:泉鏡花
胸を圧えて、 「人が立騒いで邪魔したら、撒散かいて払い退きょうと、お前に預けた、金貨銀貨が、その懐中に沢山ある。不思議な事で、使わいで済んだよって、それもって、....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
密とともに胸に秘めて何事も謂わず、ただ憂慮わしいのは女の身の上、聞きたいのは婆が金貨を頂かせられて、―― 「それから、お前がその金子を見せてもらうと、」 促し....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
。右のかくしには信用手形を入れ、左のかくしには、旅券を入れていました。ルイドール金貨が胸の小さな革紙入にぬい入れてありました。うとうとするとこのだいじな品物のう....
ひこうかばん」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ました。毎晩、仮装舞踏会へでかけたり、お札でたこをはってあげたり、小石の代りに、金貨で海の水を打ってあそんだりしました。まあこんなふうにすれば、いくらあっても、....
透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
だってめったにきたことはないのだ。おかみさんは、びっくりもし、なげだされた二枚の金貨をみると、すっかりよろこんでしまった。 「とうぶん、とめてもらうから」 客....