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「金金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

金金の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
らせたものでございます」 と云いながら差出す。 清「結構なお厨子だ、艶消しで鍍金金物の大したものだ」 と開いて見れば、金無垢の観音の立像でございます。裏を返....
時事雑感」より 著者:寺田寅彦
たとしたら、だれも不思議ともなんとも思わないであろう。それだのに、同じ珍しさの「金金金」を人は何ゆえ不思議がるであろうか。 三百四十三の場合の中で「同じ」名前....
南地心中」より 著者:泉鏡花
伝うさかいな。」 猶予いあえず、バチンと蓮の果の飛ぶ音が響いた。お珊は帯留の黄金金具、緑の照々と輝く玉を、烏羽玉の夜の帯から星を手に取るよ、と自魚の指に外ずし....
貧乏」より 著者:幸田露伴
汝に銭金の苦労はさせねえ。まだこの世界は金銭が落ちてる、大層くさくどこへ行っても金金と吐しゃあがってピリついてるが、おれの眼で見りゃあ狗の屎より金はたくさんにこ....
無題(九)」より 著者:宮本百合子
恐ろしい侮辱である。 ○こういうおふくろ ○父、なぐさまず、風流でもすく金金と云って、娘とくうのはたのしみ ○妹よろしくたかる ○弟 長男根性 ....
伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
なってると悪い、可愛い坊ちゃんなんだから。」とぴたりと帯に手を当てると、帯しめの金金具が、指の中でパチリと鳴る。 先刻から、ぞくぞくして、ちりけ元は水のような....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
かねて途中に金毘羅参詣をするという事を藩に願っておいたので、参詣をした。社は朱塗金金具で美々しいものであった。社前に夥しく髪の毛が下っていた。これは難船せんとす....