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金鈴
「金鈴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金鈴の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
《らいしん》ここにあり。妖魔亡びよ」 鉞をとり直して階段を登ろうとすると、女は
金鈴を振り立てるような凛とした声で叱った。大勢の家来どもは剣をぬいて雷震を取り囲....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
輩の人々は、別に玄関脇の部屋に集まっていた。
次の間からは、玄白斎の振っている
金鈴の音が、時々微かに洩れて来た。
「わしは――追つけ、斉興公が御帰国になろうか....
「九条武子」より 著者:長谷川時雨
》の房《ふさ》の襖《ふすま》はかたく閉ざされて今日も寂しく物おもへとや ――『
金鈴《きんれい》』より―― 二 東西本願寺の由来は、七百年前、親....
「駅夫日記」より 著者:白柳秀湖
り長峰の方から吹き颪して、汗ばんだ顔を撫でるかと思うと、どこからともなく蜩の声が
金鈴の雨を聴くように聞えて来る。 私はなぜこんなにあの女のことを思うのだろう、....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
》への鈴音は迫真のなかにさんさんとふりそそぐ春の日、またその日の中に光りかがやく
金鈴の色を手にとるように見せてくれた。 ※水戸様は丸に水……という大津絵の「水....
「三国志」より 著者:吉川英治
やあ、お揃いで出迎えとはおそれ入るな」 木鹿大王は白象に騎ってきた。象の頸には
金鈴をかけ七宝の鞍をすえている。また身には銀襴の戦袈裟をかけ、金珠の首環、黄金の....