金銅[語句情報] » 金銅

「金銅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

金銅の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
いような映画を批評するのなら、何を言っておいてもあとに証拠が残らないからいいが、金銅の大仏などについてうっかりでたらめな批評でも書いておいて、そうして運悪くこの....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
てがじっとして動かなかった。人の足音も声も聞こえなかった。秋に熟した※《ぶな》の金銅色の葉の上に、雨の雫《しずく》が音をたてていた。石の間には、小さな流れの水が....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
近江屋の甥ですから御神事に外れるということはありません。今年は、六所さまの御物の金銅弭黄黒斑漆《きんどうやはずきくろまだらうるし》の梓弓《あずさゆみ》を持ってお....
美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
までもない。金堂安置の薬師如来像のような聖徳太子御在世中の造像にかかるものや、同金銅|釈迦三尊像や、所謂|百済観音像や、夢殿の救世観世音菩薩像、中宮寺の如意輪観....
法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
天智天皇九年以前の物は、僅かに釈迦・薬師の両本尊と、片岡御祖命なる人の寄附に係る金銅幡との、ただ三点あるのみであった。その後和銅初年以前の物と認むべきものが七点....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
が、あたかも整列せしめられたごとくに、並び立っている。室の中央には法隆寺の小さい金銅観音が、奇妙な微笑を口元に浮かべつつ、台上のところどころにたたずんでいる。岡....
尊攘戦略史」より 著者:服部之総
んに生糸、茶以下の大量的輸出によったばかりでなく、一個の輸入品も介在しない直接の金銅貨輸出――金銅貨と銀との内外比価の差異によって生じた大量の貨幣貿易――にもよ....
獅子舞雑考」より 著者:中山太郎
岸岡に、式内の貴志神社あり、祭神は天鈿女《あまのうずめ》なり。土人相伝ふ、往古、金銅の獅子頭を、此の神社の壇下に埋めたり、これに依つて今に至り、他社の獅子頭この....
放免考」より 著者:喜田貞吉
ったと知られるのである。しかもその付物が単に造花ぐらいの手軽なもののみではなく、金銅の鷹・犬・獅子などから、筆・墨・硯の如きものを付くるに至っては、常軌を逸する....