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金閣
「金閣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金閣の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思い出の記」より 著者:小泉節子
って貰いました。 京都を二人で見物して歩きました時に、智恩院とか、銀閣寺とか、
金閣寺とかに廻りました。五銭十銭という拝観料が大概きまっています。ヘルンは自分で....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
されて居るのは、将軍義政で、秕政と驕奢が、その起因をなしたと云われる。 義満の
金閣寺に真似て、銀閣を東山に建てたが、費用が足りなくて銀が箔れなかったなど、有名....
「骨董」より 著者:幸田露伴
何といっても洒落た人だ。東山時分から高慢税を出すことが行われ出したが、初めは銀閣
金閣の主人みずから税を出していたのだ。まことに殊勝の心がけの人だった。信長の時に....
「案内者」より 著者:寺田寅彦
場合もないとは限らない。 中学時代に始めての京都見物に行った事がある。黒谷とか
金閣寺とかいう所へ行くと、案内の小僧さんが建築の各部分の什物の品々の来歴などを一....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
のはS君と君とD君とK君、お互いに舞子の顔の批評ばかりし合ってる。 翌日嵐山、
金閣寺を見物して、クラシックの匂いを慕って奈良に回ったが綺羅粉黛人跡繁くして駄目....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
度ともなく、帯を締め直す煩に堪えない事もあるのである。 私がもし、急に明日から
金閣寺で暮すという身分にでもなったとしたら、私は直ちにパンタロンは紙屑屋へ売飛ば....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
派な庭園で、樹草泉石のえも言われぬ配合は、とても筆紙につくせませぬ。京の銀閣寺、
金閣寺の庭園も数奇の限りを尽した、大そう贅沢なものとかねてきき及んで居りますので....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
、天下を握った将軍達は多いけれども、天下者の精神を持った人は、秀吉のみであった。
金閣寺も銀閣寺も、凡そ天下者の精神からは縁の遠い所産である。いわば、金持の風流人....
「科学上における権威の価値と弊害」より 著者:寺田寅彦
るが、同時に案内人の弊害もある事は割合に考える人が少ない。 通りすがりの旅人が
金閣寺を見物しようとするには案内の小僧は甚だ重宝なものであるが、本当に自分の眼で....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
さすぎて、いじらしく、悲しく、おかしく、異様ですらある。 ★
金閣寺に放火した犯人が「美に対する嫉妬」と言ったり、「見物にくる人間への反感」と....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
いる白衣が生白く見える。時々月光が木間を洩れ、肩のあたりを淡く照らす。 鹿苑院
金閣寺、いつかその辺りも通ってしまった。だんだん山路が険しくなる。いよいよ木立が....
「鼠」より 著者:岡本綺堂
た。鶏娘という因果物もおりました。わたくしは鼠を使うのでございました。芝居でする
金閣寺の雪姫、あの芝居の真似事をいたしまして、わたくしがお姫様の姿で桜の木にくく....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
形に誘われて、京へ飛んだ。初のぼりだのに、宇治も瀬田も聞いたばかり。三十三間堂、
金閣寺、両本願寺の屋根も見ず知らず、五条、三条も分らずに、およそ六日ばかりの間と....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
役があるので、明治二十四年正月の歌舞伎座では、福助の雪姫、菊五郎の木下藤吉郎で、
金閣寺の松永大膳をつとめた。大舞台でこういう役を立派に勤め得るものは、やはり彼の....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
の一時代を作れり。 ○六月、市川九蔵は七代目市川団蔵と改名し、明治座に出勤して「
金閣寺」の松永大膳を勤む。 ○六月二十八日、尾上菊之助死す、三十歳。菊五郎の養子....