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金陵
「金陵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
金陵の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
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至順《しじゅん》年間の事である。長江《ちょうこう》に臨んだ古
金陵《こきんりょう》の地に、王生《おうせい》と云う青年があった。生れつき才力が豊....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
。 時代は明の末で、天下が大いに乱れんとする時のお話だと思ってください。江南の
金陵、すなわち南京の城内に張訓という武人があった。ある時、その城をあずかっている....
「運命」より 著者:幸田露伴
じて之を統べて、淮上に駐まり、燕師を扼せしむ。燕王これを聞き、殷に書を遣り、香を
金陵に進むるを以て辞と為す。殷答えて曰く、進香は皇考禁あり、遵う者は孝たり、遵わ....
「柳毅伝」より 著者:田中貢太郎
、今度は韓姓の家から娶ったが、これも二三ヶ月してまた亡くなった。 毅はそれから
金陵へ移ったが、鰥暮しでは不自由であるから、范陽の盧姓の女を迎えた。見るとその女....
「黄英」より 著者:田中貢太郎
買った。それには千里を遠しとせずして出かけて往くという有様であった。 ある日、
金陵の客が来て馬の家に泊ったが、その客が、 「自分のいとこの家に、佳い菊が一つあ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
、其れは眼の皮がたるんでいるのであった。其れが一見人を馬鹿にした様に見える。芳野
金陵の門人で、漢学の素養がある。其父なる人は、灌漑用の潴水池を設けて、四辺に恩沢....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
毎々縛らるるを忌んで猴をわれらは嫌うと。 唐の黄巣《こうそう》が乱を為《な》し
金陵を攻めんとした時、弁士往き向うて王の名は巣《そう》、それが金に入ると※となる....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
に取り替えたであろう。それについて思い出すは李卓吾の『開巻一笑』続二に、陳全遊は
金陵の妓なり、詞章に高く多く題詠あり云々、一日隣奴何瓊仙なる者と同飲す、たまたま....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
辞す。すなわち一紙を取り従者の顔を画き示すとその人これを尋ね当てた。支那の戴文進
金陵に至るに、荷持ち男、その行李《こうり》を負い去りて見えず。すなわち酒屋で紙筆....
「庚娘」より 著者:田中貢太郎
こへ王が入って来て、 「奥さん、何も御心配なされることはありませんよ。私と一緒に
金陵にお出でなさい。
金陵には田地も家もあって、りっぱにくらしておりますから。」 ....
「翩翩」より 著者:田中貢太郎
は十四になって、良くない人に誘われて遊廓へ遊びにいくようになった。ちょうどその時
金陵から来ている娼婦があって、それが郡の中に家を借りて住んでいた。羅はそれに惑溺....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
開元十二年のことであった。 李白は出でて襄漢に遊んだ。まず南|洞庭に行き、西
金陵揚州に至り、さらに汝海に客となった。それから帰って雲夢に憩った。 この時彼....